Googleリーダーの後継者はFlipboardになるか、それともFeedlyか

開拓するにも、すでに荒地なのかもしれない。


Cover Your RSS: Be Ready for the Google Reader Shutdown | Inside Flipboard
In about two weeks, Google will retire Google Reader, but there are steps you can take now to ensure...
Flipboardに自前のアカウントを作れば、7月に入っても継続して「Googleリーダー」が使えます。つまり、今まで通りで何も変わらない。



1ページ目にある「Flipboardアカウント」を選びます。「マイFlipboard」が開くので「作成」をタップ。メールアドレスとパスワードを登録します。



メニューの「アカウント」から「Googleリーダー」を選び、Googleにログインします。Flipboardを承認するか尋ねてくるので「承認」で。これでFlipboardのデータベースにGoogleリーダーのフィード情報が引き継がれます。簡単ですね。
ただし、新しいフィードを追加したり、既存のフィードを削除したりはできません。各フィードを見ながら、一括で既読にする方法はある。Flipboardは、新規フィードを「購読」でFlipboardに登録することを推奨しているけれど、何十件もあるとなあ。


Feedly: Your Google Reader, Youtube, Google News, RSS News Reader 16.0.1
分類: ニュース,エンターテインメント
価格: 無料 (DevHD)

そんなわけで、Flipboardでは「Googleリーダー」の代わりにはなりません。他のアプリからでもアクセスできるのでないと、それは「Flipboardのサービス」に過ぎない。クローズドです。「Googleリーダー」とはGoogleのサービスではなく、フィードするサイトやフィードを受けるアプリも含んでの「生態系」だったのです。
Feedlyはその「生態系」をターゲットにしてきました。
http://blog.feedly.com/2013/06/19/feedly-cloud/



Feedly Cloud というWebサービスが始まりました。オープンAPIを持ち、他のアプリからのリクエストにも応える。まずブラウザで下記サイトを開きます。
http://cloud.feedly.com/



「Import Your Google Reader」をタップするとGoogleの承認画面になり、フィード・リストをFeedlyに取り込みます。これでRSSリーダーも従来通り。各フィードの閲覧や管理ができるようになります。表示もいろいろ選べるし、これは完璧な上位互換かも。



なお、Safariで見てるブログをFeedlyで購読したいときは、RSSフィードを開いてから、下記ブックマークレットを実行してください。Feedlyの登録画面に飛びます。

javascript:window.open("http://cloud.feedly.com/#subscription/feed/"+location,"_blank");


Flipboard2.0に記事を溜めていくブックマークレットが付いた
ポストGoogleReaderを目指して、新しいサービスを試行錯誤中。Flipboardがメジャー・アップデートしました。ポイントは自分専用の「マガジン」を持てること。これも一種のWebクリップ。Sa...
そんなわけで、Googleリーダーと同じ環境を作りたいのならFeedlyで。しばらくはそれで安泰でしょう。けれど、このモデルだと、運用していく費用が捻出できない。現状のままでは遅かれ早かれ立ち行かなくなる。Flipboard側から見れば、FeedlyAPIを使うだけでGoogleリーダーの代用にできる。実は、そんなに困る状況ではない。
Flipboardの狙いは、ブックマークレットのFlipItに見られるように、「個人が電子雑誌を出版する」です。ネット上のオススメ記事を紹介するためのシステムを準備し、ユーザーに使ってもらう。ここにFlipboard側からのオススメも載るようにすれば、それが「広告」にもなる。Googleリーダーにこだわる必要がない。


FlipboardとFeedly。立ち位置の違いが、今後の展開の分岐点。Feedlyのほうが「不利な選択」をしてしまったんじゃないかな。フィードの表示を他のアプリからでも出来るようにしたことで、自分のところにキュレーションを載せても誰も見ないし、フィードに広告を混ぜたら不評を買う。Wikipediaのように寄付を募る方式であっても、ユーザー数が伸びていくサービスでもなさそう。広大とはいえ、自らシベリアに乗り込んでしまったか。
iOSでFeedlyが読めるのはFeedlyだけではない、Newsifyもあるよ