初めて使うiPhone/iPadエディタTextwellのカンドコロ(入門編)

書く・調べる・転送する。


1. 書く
文章を書くための工夫が込められている。


Textwell 1.1.7
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: \300 (Sociomedia)

ダウンロードしちゃいましたか。Textwellは名前の通り「テキストをウェルするアプリ」です。・・・「ウェル」って何だろう? 「井戸」かな、と思ってますけど「じょうずに」かも知れない。「テキストをじょうずに」だとすると、何が一体そうなんでしょう?



まず、シンプルな画面とは裏腹に、カーソル移動ができます。カーソルキーは無いけれど、カーソルが動く。画面に指を滑らせてください。滑らせた距離に応じてカーソルが左右に動きます。ほら、iOSで困っていたことの半分は無くなるでしょ?



タイトルバーの「Textwell」をタップすると、書いている文章の情報が出ます。「C:」は文字数、「W:」は単語数、「L:」は行数を表します。これは出したままでも文章が書けて、しかもリアルタイムに更新されます。字数制限がある場合に便利。



右上の「完了」でキーボードを閉じると、左上に時計ボタンが出てくる。Textwellに「保存」の機能はありません。自動保存です。書いている文章が刻々と記録されます。数日前に書いていたことでも内部に保存されていて、呼び出すことができます。


指二本でスワイプすると全文クリアなのですが、これをするとヒストリーに残るので、「クリア」を「保存」と読み替えるのがTextwellっぽい使い方かも。


2. 調べる
ネット全体をデータベースにする。



Textwellには「アクション」という追加機能があります。自分で必要な分を増やしていける。左上の箱ボタンをタップしてください。アクション一覧が出てきます。



アクション一覧の右下に「アクション集」というボタンがあります。公式の追加アクションが出てきます。たとえば左上のメニューから「Search」を選ぶと、検索関係のアクションが並びます。英語ですが怯んではいけません。一番上の「Lazy Search」の右側にある「IMPORT」をタップ。すると「Lazy Search」が新規アクションとして取り込まれます。



Textwellで「クリスマス中止」と書き、カーソルを行末に置いたまま、左上の箱ボタンをタップ。先ほどの「Lazy Search」を選択。すると何やらTextwellがウォーミングアップを始め、ニコニコ大百科を表示しました。うーん、例題として適切なんだろうか。ふと、不安に襲われつつも、とりあえず今年のクリスマスは中止になってないようでした。


もちろん、トリッキーな検索だけではなく、Googleで調べたりマップを開いたりもできます。分からないことはまずTextwellに書く。それからアクションで検索。


3. 転送する
他のアプリにテキストを渡す。



Textwellは「下書きアプリ」です。書いた文章を他のアプリやDropboxに転送できます。というか、転送で完結するのがTextwellです。たとえば、アクション一覧から「Add Event to Calendar」を探してタップ。すると純正カレンダーに文章を登録します。


iHatenaSync 6.1.2
分類: ソーシャルネットワーキング,ユーティリティ
価格: 無料 (Hiroaki Hayase)

さて、モブログの肝はブログ投稿アプリへの転送。それは自作することになります。あるいは、すでに作ってあるのを探すか。はてなダイアリーの場合はiHatenaSyncを経由します。Textwellからは下記アクション。登録リンクでインポートしてください。

T("ihatenasync:",{option:"copyWhole"});

登録リンクはこちら→ http://tinyurl.com/p8vhonk


Textwell | Making Actions
Because Textwell is just a single text box actually, its high customizability is the premise of conv...
アクションが自作できる。iHatenaSyncはURLスキームが「ihatenasync:」なので、それをT()で囲むだけ。全文コピーのオプションも付けてます。じゃあ、URLスキームがわかれば、他のアプリにも転送できるのか。そう、その通り。それがTextwellの無限パワー。どんなアプリとでも連携できる。これはヤバイっしょ。


素っ気なく思えたTextwellも、使い込めば自分色に染まり手放せなくなる。設定アプリでカスタマイズをすると、フルスクリーンやテーマ変更、iCloud同期など、より使いやすくなります。アクションにも手を染めるともうダメですね。これに代わるエディタなど無い。

  • Textwell用の自作アクション集