WorkFlowyアプリ版はスターの代わりに@starを使うのはどうだろう?

星の光より速いものはない。


アプリ版の不満

WorkFlowy 1.2.9
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: 無料 (WorkFlowy)

並行していくつも論考を抱えているとき、デスクトップ版ならスターを付けます。WorkFlowyのブックマークですよね。メニューバーの★をタップすれば、★を付けたトピックの一覧が出る。一つのアウトラインでありながら、複数のアウトラインがあるように見せかける技です。でもこれが、iPhone用アプリやモバイル版では使えない。
しかも前回に考えたEvernote版、いつもトップ画面が開きます。URLアドレスを付け加えても、直接トピックまで飛ぶことはありません(前回ウソを書いてしまいました。猛省)。これはストレスになります。ボディブローのようにダメージが蓄積する。


じゃあ、タグはどうだ?

この問題をどう捌くか。まず、タグで代用する方法を考えてみました。WorkFlowyにはタグが2種類あります。「#型」と「@型」。#は「#jedi」のようにカテゴリーを付記し、後で一覧するのに使います。@はたぶん「人」を表すものと思います。「誰それに頼む」のような要件、その人に関連するトピックを一覧することで確認する。そういう用途。
このうち「@」を転用しました。「@star」を進行中のトピックにつけます。日本語モードで一度「@star」と書くと、以降は「@」を打った段階で変換候補に出ます。タグを入れると選択状態になるので、トピック外をタップして確定してください。
ユーザ辞書にも読みを「@@」として登録すると良いかも。


階層内を駆け巡る

Home画面に「@star」だけのトピックを作っておきます。タグはリンクになるので、タップすれば@star付きトピックを列挙します。深い階層にあるトピックも姿を隠せない。稲妻のように速い。表示を解除するには再び「@star」をタップします。
Home画面に戻るには、左上のタイトル「workflowy」をタップします。クルッと回って稲妻。付加機能を切り捨てた分、動作は研ぎ澄まされている。


星間移動法

「@star」の下位項目は検索画面で移動できます。WorkFlowyはバケモノか! この仕様を思いついた開発陣は天才だよなあ。惚れました。トピックから別のトピックに項目を移動できる。他のエディタでは出来ないこと。アウトライナーの特性を活かす機能です。Inboxにも「@star」を付けるか、Inbox自体の名を「@star」にすると、書き溜めた駄文を進行中のトピックに振り分けることが出来ます。すると「駄文だったもの」が輝き始めるんです。


ログを取る

トピックは並べ替えるものであり、そこに「時間」は存在しません。変更分は「last-changed:1d」で検索できるので不都合はない(これ、ユーザ辞書に登録しておくと便利)。だから日付がない理由もわかるけど、いつ始めたか記録が欲しいこともあります。
使えそうなのはNote。iOSの日本語変換で「きょう」と打つと、タイムスタンプ「2015/11/18」が出ます。これをノート欄に書き込む。検索はノート欄も対象なので「2015/」とすれば2015年に始めた作業のリストが得られます。「/11/」なら11月に限定。
このタイムスタンプに「@」を付け「@2015/11/18」とすると「@2015」がタグになります。日付のタグではありません。考えてみると理に適っていて、同日で絞り込むのは稀なこと。「@2015」をタップすれば同年のトピックが一覧できます。月も限定するなら「@2015/11」と追記すればいい。大から小に向かって絞り込む方式になっています。
Inbox内に、こうしたタグの一覧を作ると便利です。


まとめ

「星間移動」という言葉から思いついた技ネタ。WorkFlowyの話はアトヅケ。だけど、考えてみると脳内で「星間移動」は難しい。恒星の重力に引きずられ、別の惑星系に発想が飛べない。重力の檻の中で思考が動けずにいる。でも「ツール」が羽根になってくれる。「ツール」の持つ潜在性に気づくのが大変だけど、気づけば思考の宇宙に際限はない。