シェルフ・アプリGladysを使うとiOS11の真価が垣間見える

iOS11になって現れた新しいジャンル、シェルフ・アプリ。iPadのSlideOverで使う「棚」です。ドラッグでテクストや画像を移したり、引き出したりする一時預かり所。常駐させれば、いつでも右エッジスワイプで呼び出せます。この夏頃Scrawl PouchやDropped、TheShelfが一斉にコンセプトを出し、Copied3が引き継いだ。今の旬はGladysでしょうか。


Gladys

Gladys 1.1.7
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: 無料 (Pavlos Tsochantaris)

じゃあ、iPhoneの場合は意味がないのだろうか。そうではありません。やはり拡張クリップボードとして新次元を切り拓いています。一つずつ見てみましょう。

  • Gladys ― BRU.BUILD

  • 共有シートから

    共有シートから「Keep in Gladys」で保管できます。SafariではURLアドレスをクリップ。カメラロールだと画像を保存します。どのアプリの共有先にも現れる。InstapaperがiPhone内にある感じ。保存したアイテムの実体はファイル・アプリの「Gladys Items」というフォルダに収められ、無料だと10個まで保持できます。


    通知センターから

    ウィジェットを使ってクリップボードに転送することができます。ここあたりはClipsに似ている。必要なときに必要なものをコピーする仕様。アプリ自体もウィジェットのタイトル「GLADYS」をタップすると起動します。抜かりありません。


    URLスキームで

    Textwell 1.8.5
    分類: 仕事効率化,ユーティリティ
    価格: \360 (Sociomedia)

    URLスキームも実装していて、タイトルやノート、ラベルを付けて分類できます。Textwellから転送するアクションを組んでみました。バラバラに保管してマージに使う。本文自体はクリップボードに一度写さないといけないのが、シェルフ系の特徴。

    gladys://paste-clipboard?title=タイトル&note=ノート&labels=ラベル
    Import Textwell ActionGladys


    Webアーカイブ

    Webクリップの場合、URLの右横にダウンロード・ボタンがあり、タップするとページの全体像が取得されます。Webアーカイブを生成し、オフラインでサイト閲覧できる。 YouTubeの動画も再生でき、他のアプリを起動していてもBGMとして鳴り続けます。


    まとめ

    Gladysは完成度の高いシェルフ・アプリです。クリップボードを気にしなくて良い。心理的負担が軽くなります。それってiPhoneで文章を作るとき大きいことです。アクセス方法が多彩なのもこのアプリの利点じゃないかな。


    Gladys Knight

    Gladysというとこの人のことを思い出します。クリスマスソングを選んでみました。ソウルってこういうところに宿るよなあ。

    Do You Hear What I Hear
    収録: The Classic Christmas Album
    演奏: グラディス・ナイト&ピップス
    ▷Listen

  • DO YOU HEAR WHAT I HEAR