KindleFireの開発者オプションを使って高速化

Androidには「開発者オプション」という隠しメニューがあります。それはKindleでも変わりません。名前からすると開発者の人のオプションなのでしょう。デバグがどうののシロモノです。謎の言葉が並んでいます。ただ画面の描画に関する項目があり、これが一般ユーザーにも恩恵があります。恩恵は大好きなので活用してみようと思いました。


Fire7のベンチマーク

GeekBenchで測定すると、Fire7は 364/1225。Moto X より速くて、Galaxy S III より遅い。5年前の高性能スマホのスペックを枯れた技術として転用している印象です。


隠し扉を開く

設定アプリの「端末オプション」を開きます。ここに「シリアル番号」がありますよね。16桁の英数字の項目。これを素速く7回タップします。もし7回に足りない場合は「あと◯回です」と応援メッセージが出ます。焦ることはありません。きっとあなたならできます。


開発者オプション

成功すると、シリアル番号の下に「開発者オプション」が増えます。大人の階段を登るようでドキドキします。一度出ると、項目は消えないようです。もう後戻りできません。


描画の高速化

わからないところは触らないでください。デフォルトはどれも「オフ」になっています。そのうちの「描画」にある下記項目をタップし、設定を変えます。

  • ウィンドウアニメーションのスケール・・・.5x に設定します。
  • トランジションアニメーションのスケール・・・.5x に設定します。
  • アニメーター持続時間のスケール・・・.5x に設定します。
  • GPUレンダリングを使用・・・オンにします。


何をするもの?

上3つの「アニメーション・スケール」は、アプリの切り替えなどに使われる視覚効果のスピードのことです。通常 1x になっているので、それを .5x にする。すると倍速になります。もし「オフ」にすれば視覚効果がなくなり、さらに動作がキビキビします。

GPUレンダリングは、画面の描画をGPUに任せるオプションです。CPUの負担が減る分、画面のカクツキが減る効果があります。Fire7には「ARM Mali-450 (4コア)」というGPUが使われています。あまり強そうな名前ではありませんが、2012年に登場したときは低電力最速のGPUです。頼りになるかもしれません。

さらに下の方にある「ハードウェアオーバーレイを無効にする」をオンにすると、電力は消費しますが、GPUを全面的に活用するモードに入ります。ただしKindleを再起動するとこの項目はオフに戻されるようです。開発者オプションで再設定が必要になります。

追記: 2018/06/18 ハードウェアオーバーレイはVideoで使われていて無効はまずそう。


バックグラウンドプロセス

さらに下のほうに「バックグラウンドプロセスの上限」というのがあります。裏で働くコビトさんの数で、多いと良いのか少ないと良いのか、はっきりしません。

バックグラウンドプロセスを使わない設定にすると空きメモリーが増えるようで、単体のアプリの動作は軽くなりました。バックグラウンドのアプリを止めるのでしょう。でも、Spotifyで音楽を鳴らしながらSilkは起動できるし、不都合は起こらない様子です。


まとめ

Fire 7
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以上の設定でKindleFireのもっさり感が減少しました。使える感が3倍増し。視覚効果にCPUを浪費するのは勿体無い。気分良く使えることがタブレットの第一条件です。描画に負荷を掛けずにテキパキと動作させる。リスク無しで高速化するのでオススメです。

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