白バラの祈り

「戦争」とはなんだろう?



白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々-
白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々-ユリア・イェンチ, アレクサンダー・ヘルト, ファビアン・ヒンリヒス, ヨハンナ・ガストドロフ, マルク・ローテムント

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star恐怖政治=ギロチン
starギロチンってあんなに小さな物だったのね
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ジャズの「シュガー」という曲がかかるので、それに絡めてこの映画を紹介しようかと思いましたが、辞めました。映画自体に圧倒されます。第二次大戦中のナチス・ドイツでの話。普通の大学生が反戦ビラをばらまいたことを理由に逮捕され、処刑されるまでの五日間を描いています。実話です。主人公のゾフィーと討論する審問官が、段々と彼女に敬意を示し好意的になっていくのが悲しいです。そんなことでは、何も変わらない。
ゾフィーは自分の信念を貫くことを「良心」と呼びます。「良心」だけが、政治がどんな策略や脅しを使っても奪えないものだからです。映画を見ながら、自分のなかにそれだけの「良心」があるのかどうか、自問せざるを得ない気持ちになりました。
オフィシャル・サイト: http://www.sophieschollmovie.com/


白バラは散らず 改訳版―ドイツの良心ショル兄妹
白バラは散らず 改訳版―ドイツの良心ショル兄妹インゲ・ショル 内垣 啓一

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starヒトラーに抵抗した兄妹の素顔が見える
star「消極的抵抗」
starシラーを生んだ国の学生たち

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白バラ通信の兄妹のことを、生き残った姉が語っています。


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平行して、このドキュメンタリーを見ました。ただありのままに強制収容所の今の姿や、残されていた写真・映像をつなげた30分の映画です。首を切り落とされ石鹸の材料とされる人々。ブルドーザーで片付ける死体の山。なんのために? なんのために? 誰も答えられない疑問が湧き続けます。当初の理由は「安価な労働力としてユダヤ人を利用する」だったかも知れません。強制労働で作られた階段の映像が流れます。そして人が人として扱われなくなっていく。どうしたら、こんな愚かなことを繰り返さずに済むだろう?