iOS12でWorkflowがShortcutsになりました

ライブラリが充実することを期待。


Shortcuts

ショートカット 2.0
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: 無料 (Apple)

はい。Appleに買収されたWorkflowがめでたくシステムに統合されました。できることが増えたのでしょうか。あるいはGoogle系サービスとの接続が制限されたりしてないだろうな。不安が高まります。

まずOSのバージョンアップをせねばなりません。これから行います。


IIJmio

てくろぐ: IIJmioモバイルでのiOS 12動作確認について
AppleよりiPhoneiPad用の新しいOS「iOS 12」が公開されました。対応機種については、アップデートを行うことによりiOSの新機能が使えるようになります。iOS 12にアップデートした...

バージョンアップの前にSIMが対応しているかチェック。IIJはiOS12での動作確認がされていました。これで安心ですね。とりあえず今晩アップデートするとしよう。


ユーザーガイド

Shortcuts User Guide - Apple サポート
Shortcuts in iOS 12 let you get things done with your apps, with just a tap or by asking Siri. In ad...

Appleはやる気です。オンラインマニュアルが出てました。目次だけが「目次」で、あとは英語ですけど。Workflowを使っていた人なら、だいたいの操作はわかるはず。

というか、早く日本語版をプリーズ。

KindleFireで日本語読み上げ機能を使う方法

KindleFireのKindleアプリには音声読み上げ機能が付いています。でもこれ、デフォルトでは無効になっているんです。説明がないと気づかないんじゃないかな。


読み上げ機能の設定

日本語データをダウンロードします。設定アプリの「キーボードと言語」にある「読み上げ機能」を選んでください。そこにある「追加音声をダウンロード」で「日本語(日本) Mizuki」のデータを落とします。リストの下のほうにあります。30分ほど待ってください。


デフォルト音声の設定

そのあと同じ「読み上げ機能」にある「デフォルト音声」を開きます。インストールされている音声データをチェックするのに時間がかかりますが、結局「日本語」のところに「Mizuki(JPN)」が出てくるので、これを選べば完了です。二重丸が先頭に付きます。


Kindleアプリ

読み上げボタンが現れます。これを押すと、Kindleの本文を読み上げます。0.7倍速から4倍速まで調整可能。ただし、構文が複雑じゃないのが条件ですね。丸括弧を多用されると、修飾関係がわかりません。会話が中心のラノベなら、まだ聴ける感じかな。


自動めくり

読み上げに合わせページがめくられます。これを利用すれば、音声をむしろ消して、Kindleを読むときのページめくりに使えます。というか、この方法が意外と実用的に思う。


まとめ

KindleFireはデフォルトが英語なので、日本語環境はユーザーが準備することになる。気づかないままに「Fireではできないんだ」と諦めているかも知れません。そんなことないんですよ。Amazonタブレットらしく、Kindleを読むサービスは充実している。

老眼だと、文庫本の活字は少し読みにくいけれど、Kindleアプリを使うとフォントサイズを大きくしたり、音声の補助があったりで、読書環境は改善します。躊躇なくマーカーを引けるのも、あとでその場所を抜粋できるのも、電子書籍ならではの利点ですね。

Textwellは風のように唄う - 段落単位で編集するアクション Aria

FirePadのカード表示が便利なので、Textwellにも取り込んでみました。短い文章であればScrivenerのコルクボード代わりになります。4000字くらいなら楽勝。

  • モブログ・エディタのFirePadをTextwellに詰め込んでみました

  • Aria

    Textwell 1.8.8
    分類: 仕事効率化,ユーティリティ
    価格: \360 (Sociomedia)

    一番悩んだのが命名でした(w。「風」を意味するイタリア語 Aria。「G線上のアリア」のアリアですね。詠唱曲。DTMの作法を文章のライティングに持ち込めないか考えました。ひと繋がりのテキストが小節で区切られ、カード型データベースのように扱えます。

    Import Textwell ActionAria


    カード型エディタ

    空行を区切りと見なし、テキストをカード化します。ドラッグで入れ替えることができる。検索で絞り込める。カードをタップすると、その先頭にカーソルが移動します。

    起動時にTextwellが白紙の場合はNotesを立ち上げます。ローカルストレージにテキストを保管するシステムです。終了時にもNotesに保存するオプションを付けました。

    ReBlockやCartaで考えてきたカード型エディタですが、Ariaが一番手軽かもしれません。文字に直に触れる感じがします。見える範囲に収まるデザインだからかな。


    行単位編集

    二本指でカードをタップすると、表示が行単位に切り替わります。分解精度が上がって、段落の中身が前面に出てくる。戻すときは再度二本指でタップするだけ。アウトライナーの展開/折りたたみと似た操作になります。床にカードをばらまいて束ね直すみたいな。

    ただ、カードをタップすれば有効になるはずなんですが、ドラッグ操作とぶつかるらしく、空白のところだと表示が替わりません。技量不足なのでご了承ください。

    追記: 2018/08/27 行に空白が入ってしまう不具合を修正。

    追記: 2018/08/28 Grid Layoutでタップ領域を拡大しました。


    Clipと連動

    【注意】TextwellのGitHubサーバーを引っ越します Beside/Binder/Notes/Clip
    Git2GoのおかげでiPhoneから簡単に更新できるようになりました。すると気になるところが出てきます。でも書き換えてしまうと、公開済みのアクションが不具合を起こすリスクが生じる。それは困るので、実...

    左端の耳タブをタップするとカードが削除されます。削除されたカードはクリップボードに残るので、テキストにペーストすれば戻せます。Clipにも保管するので、いつでもClipアクションを起動して貼り付けることができます。うっかり消しても大丈夫。

    カードを削除すると並び順が初期化されるのでご注意してください。検索欄右端の×印が配列を記録するので、カード削除の前にタップしておくことをおすすめします。

    Import Textwell ActionClip


    まとめ

    流れに石を置き、その川を遡る。アイデアは川面から顔を出した飛び石であり、テキストはその間に隠れています。たまに落ちたりするけれど、脚を濡らさず進むこともある。見えないけれど、石は川底に潜んでいる。その石を発見する作業が「書く」なのかもしれません。

    KindleのハイライトをScrapboxに転送する方法

    プライム会員になってからKindle本を読みまくってます。プライム・リーディングやオーナーズ・ライブラリを使えば無料で読める本が増えるし、文庫本だと割引されることも多い。さらに文字サイズを変えることができるから、老眼の身にありがたい。


    Kindle Scrapper

    ふと思いついた。Kindle本を読みながらハイライトを付けているけど、これをScrapboxに入れておくといいんじゃないか。それでブックマークレットで組んでみる。iPhoneでしか実験してないので、他ではうまく行かないかもしれないけど、転送手段があるのは便利。

    javascript:
    Scrapbox="https://scrapbox.io/PROJECT/";
    url="https://read.amazon.co.jp/kp/notebook";
    if(location.href.indexOf(url)==0){
    p=document.getElementById("annotation-scroller").querySelectorAll("h3.kp-notebook-metadata,h5.kp-notebook-metadata,#highlight,#note");
    s="";
    for(i=0;i<p.length;i++) s+=p[i].innerText+"\n\n";
    t=s.split("\n")[0];
    b="["+document.querySelector(".kp-notebook-printable img").src+" "+document.querySelector(".kp-notebook-printable").href+"]";
    b+=s.substr(t.length,1860).replace(/\n{3,}/g,"\n\n")+"\n\n#Kindle";
    url=Scrapbox+encodeURIComponent(t)+"?body="+encodeURIComponent(b);
    }
    location=url;


    使い方

    2行目の変数Scrapboxをご自身のURLアドレスに書き換えておきます。スクリプトブックマークレットとして登録してください。Kindle以外のサイトで実行すると「Kindle:メモとハイライト」のページが開きます。対象のKindle本を開き、再度ブックマークレットを実行すると、今度はScrapboxに新しいページを作成します。そういう二段構えスクリプト


    実行結果

    書影とハイライトが並ぶページが作られます。書影をタップすると、そのKindle本のアマゾン・ページが開きます。ハイライトは、実際にKindleに引いた分より短くなってますね。こんな仕様だったかな。全体を出してほしかったけど、まあ、仕方ない。


    まとめ

    Scrapboxに書き込むとき「URLの最長文字数」の制限に引っかかってしまうので、1860文字でカットしています。全部は転送できなかったりする。ここは難しい。

    Scrapboxに引用と読書メモが並ぶだけで、読んだ本のアウトラインがつかみやすくなります。なかなか良いアイデアです。読み直すと、その本の印象が浮かび上がってくる。引用の合間に感想を書き加えておくと、さらに読書メモが生きてくるような気がします。

    KindleFireにGooglePlayを入れなくてもAuroraStoreでカバーできる

    数多ある野良アプリ。実際インストールして安全なのかどうか、保証がありません。ちょっと怖いですよね。そこでアプリ開発者が集まり切磋琢磨しているXDAを見てみました。

    開発中のベータ版があったり、完成してもGooglePlayに登録しないインディーズ系のアプリが集まっています。開発者が互いをチェックし良質なアプリを目指している。そしてなぜかGooglePlay互換アプリが開発中でした。KindleFire以外でも必要なのかな。


    XDA Labs

    Silkブラウザでアクセスしてください。右上のアイコン・マークからサインアップ。GoogleのアカウントでXDAのメンバーになれます。会費は取られません。前回のYouTube Vancedもここから生まれていました。ソースが公開され、スレッドで討議されています。

    XDA Labs
    Support independent Android development. XDA Labs is a platform that allows developers to freely distribute and promote their apps ...


    Aurora Store

    まずXDA Labsで「Aurora Store」を検索してください。GooglePlay互換のストア・アプリです。これを使うとGooglePlayにあるAPKファイルをダウンロードできます。つまり、KindleFireでもAndroidアプリを入手できる。もちろん無料アプリに限りますけどね。


    使い方

    Aurora Storeを起動するとアプリストアのような画面が出てきます。Googleアカウントで入ってもよし、Anonymous(匿名)でログインするもよし。どちらでも差し障りありません。端末チェックを回避しているだけで、他はGooglePlayと同じように使えます。

    起動時にバージョンアップしたアプリがないか調べ、下段の「Updates」に表示されます。Fire内のアプリ管理もこれ一本で済みます。メモリに常駐しないのもうれしい。


    まとめ

    今までKindleFireにGooglePlayをインストールするには、よく分からないファイルを集める必要がありました。それ自体、安全かどうかわからない。かといって、APKPureのようなバックアップサイトだと、バージョンが古かったり日本語アプリが後回しにされていた。

    Aurora Storeは、GooglePlayから締め出されているKindleFireに福音かもしれません。あるいはXDA Labs自体でGooglePlayにもないアプリを探すと、お宝が隠れていそうです。アマゾンのアプリストアだけじゃない。KindleFireには「選択肢」があるのです。

  • KindleFireで日本語読み上げ機能を使う方法
  • KindleFireでYouTubeを観るなら YouTube Vanced にしよう

    バックグラウンド再生ができる。


    YouTube Vanced

    Home Page - YouTube Vanced
    Vanced is a well known modded version of YouTube with many features such as adblocking and backgroun...

    広告ブロック内蔵の再生アプリ。Android版ですが、開発元で直接公開しているのでKindleFireにもインストールできます。Google的には広告を消されるとまずいのでGoogle Playには置いてくれないのでしょう。これを超えるYouTubeアプリはないと思う。


    ダウンロード

    ダウンロードリンクが3つあります。そのうちの「Non-Root Downloads」を選んでみました。他のはルート化してある場合ですね。MicroGとNon-Rootの2つのセクションに分かれています。MicroGはYouTubeにログインする拡張機能で、本体はNon-Rootのほう。

    White/Black と White/Dark の二種類がありますが、White/Black にしてみました。Versionの一番大きい13.32.52をタップしダウンロードを待つ。59.79MBほどあります。


    使い方

    特殊な接続法なのか再生まで待たせない。しかも別のアプリに切り替えても、画面を消しても、YouTubeの音声は流れ続けます。これだけで使う価値がある。


    設定

    検索画面での右上にあるボタンから設定に入ることができます。設定のGeneralに入り Dark Theme にすればカッコいい。コーデックまで設定できる上級者向け。


    まとめ

    KindleFireにはデフォルトでYouTubeアプリが入っていないのですが、関係ないですね。このVancedをインストールすれば最高のYouTubeプレーヤーになる。しかも心なしか音質も良くなった気がします。Androidは野良アプリが充実していて使いこなしの奥が深い。

  • KindleFireにGooglePlayを入れなくてもAuroraStoreでカバーできる
  • スマホで書くならこんなエディタがいいんじゃないかな FirePad

    モバイル環境で文章を書くとはどういうことだろう。ジェスチャー・ドリブンな操作。Markdownプレビューに対応。段落単位の編集。そして今回は検索について考えてみました。


    FirePad

    KindleFire用に開発したWebアプリですが、iPhoneでも使えます。というか、iPhoneのメイン・エディタになっていて、今もこれで書いています。いやあ、すごいんですよ。

  • FirePadで書いてScrapboxに保存する方法


  • カード表示

    編集画面を二本指でタップするとカード表示になります。下方向にスワイプする感じ。空行に挟まれた段落を一枚のカードにし、並べ替えることができます。カード表示に切り替わるとき一時保存するので、意識的に保存したい場合は二本指でタップすると良いでしょう。

    今回カードをタップすると、カードの先頭にカーソルが移動するようにしました。サイズの大きな文章でも、全体の配置を考えながら編み上げることができます。カードを捌くような、テキストを扱うような、微妙なさじ加減。テキスト・エディタの新しい姿が見えます。


    絞り込み検索

    カード表示が目次を兼ねるので、絞り込み検索も実装しました。検索欄にキーワードを入れると、その言葉を含むカードだけが表示されます。これをタップすると、その段落にすぐ移動できる。書いている文章がカード型データベースのように振る舞います。

    検索には正規表現が使用できます。英字の大小は無視する設定になっています。検索欄をクリアする場合は右端の×印をタップしてください。


    Markdownプレビュー

    プレビューも二本指にしました。キーボードが閉じているときタップしてください。三本指は難易度が高すぎました。もう一度二本でタップすると編集画面に戻ります。

    KindleFireでは判定が不安定なので、カード表示のとき二本指スワイプしてもプレビューになります。スワイプを繰り返すと3つのモードが切り替わるようになっています。


    まとめ

    モブログ・エディタのFirePadをTextwellに詰め込んでみました
    行単位で編集するエディタです。KindleFire用に作ったオンライン・エディタですが、Markdownが便利なのでTextwellと連携するようにしました。Textwellで書いている文章をFire...

    別物になってしまった。行単位から段落単位に変えたことで、エディタの雰囲気が変わりました。カード表示とエディタとを往来する使い方になり、プレビューは最終的な確認に使う。というか、終盤まで出番はないものだと思いました。

    段落を意識したライティングができるので、このエディタ、気に入ってます。ブックマークレットでfire.valueを拾えば拡張しやすいし、URLスキームとの相性もいい。Textwellとも連携できるので、iPhoneでの執筆が三倍強力になっています。