iPadで萩尾望都の『半神』が無料で読めます

難しいテーマをあっさり物語化。


萩尾望都コレクション 1.0 App Store
対象デバイス: iPad2Wifi, iPad23G, iPodTouchThirdGen, iPad3G, iPhone4, iPodTouchourthGen, iPhone-3GS, iPadWifi
カテゴリ: ブック   価格: ¥0
販売業者: SHOGAKUKAN INC.
小学館からのプレゼント。萩尾望都作品集ですが、『半神』が最初から入ってます。しかもリメークしてあって、iPadならではのマルチメディア仕様。この人がいたから、日本の漫画は文学や哲学を超えてしまった。ストーリーの緻密さ、無駄のなさに圧倒されます。読んで損はないですよ。
http://iapp.shogakukan.co.jp/appli/hagiocollection.html



iPadで表示するということは豪華本サイズ。高画質です。



萩尾望都のテーマは常に「二重性」だと思う。「AかBか」の常識的な二分思考に対し「AでもBでもないもの」を提示し、揺さぶりをかける。一般人が生きてる価値観の土台は脆いし、浅い。その弱さゆえに浅薄な二元観に逃避するんだろうけど、萩尾望都はそれを許さない。執拗に、人間が孕む矛盾へと肉薄していきます。
縦でも横でも表示します。反応もいい。そして、触ると動く仕掛けが隠されている。漫画から「声」が聞こえると、ぞぞっとしますね。



名作三編が試し読みできます。発刊当時の色彩を再現してる、ってことだけど、すいません、発刊当時を知らないので分かりません。『ポーの一族』が入ってないけど、これは後から追加登場するのかな。
あの名作漫画がiPadで無料で読める J-Reader


半神 (小学館文庫)
萩尾 望都

小学館 (1996/08)
本 - 29,057位
Amazonでの評価は五つ星。これで人生が変わってしまった、という人ばかり。シャム双生児の姉妹を描きながら、たった16ページで生死のおぞましさを語り尽くしてしまう。でも手に入るのは文庫本サイズなんだよなあ。iPadくらい大きくないと、字を読むのが辛い。
http://www.hagiomoto.net/works/107.html