LA VIE EN ROSE

今日も暑かった。春という季節はあまり短い。


http://youtube.com/watch?v=dVxBDEqmwSA
LA VIE EN ROSE
1945(Edith Piaf / Louis Gugliemi) 解説ページ


私をしっかりと抱き寄せてほしい
あなたの言葉はまるで秘術の呪文
これこそ「バラ色の人生」なのね


あなたの口づけに天国もうっとり
眼を閉じていても、私には見える
世界が「バラ色」に包まれてるの


あなたの心臓の鼓動を聞きながら
私の心は別天地へと誘われていく
そこはバラの花が咲き乱れる世界


あなたの言葉は天使の歌声のよう
何気ない囁きもラブソングみたい


あなたが私を愛してくれてるから
おかげで、私の人生はいつまでも
「バラ色」のままでいられるのよ


From Billie Holiday to Edith Piaf: Live at Marciac
Wynton Quintet Marsalis & Richard Galliano (2010/6/22)

Wynton Marsalis
音楽 - 170,203位
五月に咲く花、バラ。「バラ色」というと幸せの色ということになってますが、よく考えると分からない。そもそも、幸せに色はあるのか。確かに「黒色の人生」と言われると、何か疫病神に取り憑かれ、奈落に落ちたまま這い上がれずにいる人生を思い浮かべますし、かといって明度を高め「白色」にしてみたところで、呆然とした空虚感が漂います。やっぱり、色があったほうが良い。でも「赤色」は? うーん、血なまぐさい。「若草色」は青臭いし、「金色」は品性を疑う。花なら良いのかな。少女漫画でイケメンが登場すると背景に花が描きこまれるけど、あれは性格描写を端折ってるんだよね。花の種類で感じるものがあるんだろうけど、やっぱり「バラ」を背負ってると「嫌なやつ」と思っちゃう。ダメでしょ、バラ。トゲがあるし、すぐに花びらが散り、刹那的。
たぶん「バラ色」は切ないんだと思う。ヨーロッパ文化的には無常観のある花じゃないかな。一時的な華やかさだから、それが枯れることが惜しまれる。音楽も同じで、刻々と変化し、誰もそれをとどめることが出来ない。移ろいいくところに「美」を見出す。ミュゼットの大御所リシャール・ガリアーノ。マルサリスとの一期一会を楽しんでます。人の出会いははかない。はかないから、そこには「その場ならでは」の音楽が生まれる。そして「永遠に続いてほしい」と願われるもの。それが「バラ色」。
http://www.richardgalliano.com/