WAVE

暑いよお。きっと海も煮えてるよお。


http://m.youtube.com/watch?v=WctZJcPwnOQ
WAVE
1967(Antonio Carlos Jobim) 解説ページ


だから、ね、目を閉じてごらん
一人ぼっちの君にも見えるはず
もし二人で同じ夢を見れたなら
この孤独に終止符を打てるから


戦うことはもう辞めにしようよ
浜辺に打ち寄せる波に身を預け
輝く月や星を受け入れてごらん
そして僕にも心を開いてほしい


二人が出会ったのは午後三時半
でも互いの目と目が合った瞬間
この時は永遠へと変わったんだ


二人を呑み込む波がやって来る
ただこの波に揺られるがままに
もし君と僕が心を通わせたなら
この孤独に終止符を打てるはず


Getz Plays Jobim: Girl from Ipanema
スタン・ゲッツ (2002/2/26)

Umvd Labels
音楽 - 180,100位
前回とは解釈を変えてみました。「根源的孤独」という硬い言葉が原文にある。やはり、哲学的なニュアンスなんでしょう。甘いラブソングじゃないと思う。戦わないと生きていけない現代的状況。それに1967年は米ソ対立が激化していた。核戦争の恐怖に彩られている。それを乗り越えるには、戦いを放棄するしか無い。そこでの「愛」だと考えると、人と人が出会い、互いを許し合うこと。あるがままに身を委ねること。
スタン・ゲッツの「Wave」。カルロス・ジョビンのボサノヴァの名曲を、これほどまでに朗々とサックスで歌い上げた人はいないんじゃないかと思います。美しいですね。後ろのベースはジョージ・ムラーツ。1970年代の映像なので、まだチェコからニューヨークに来て学生をしていた頃。オスカー・ピーターソン・トリオのレギュラーになる前か。
で、ゲッツが演奏したジョビンの曲を集めたアルバムに載ってるだろうと推測したんだけど、なかった。ほほお。アマゾンで検索をかけても、ゲッツが演奏する「Wave」は見つからない。すると、この映像はとても貴重じゃないか。一人で満喫するのがもったいないので、リンクしました。ぜひ「夏」を感じてみてください。
http://www.stangetz.net/