GarageBandの無料化が音楽の世界を変えるんじゃないか

というか、まず普通の楽器アプリは生き残れないよ。


GarageBand 2.0
分類: ミュージック,ライフスタイル
価格: 無料 (Apple)

だって、楽器アプリとしてのGarageBandは完成度が高い。家が狭いからグランドピアノが買えないお宅でも、これさえあればオーケストラ全部入りの楽器が揃うんだもの。三次元の楽器屋さんでさえ危うい状態になるよ。夜中に演奏の練習をしても隣から小言を言われることもない。しかもデジタルデータで自作曲を発表できるかもしれない。



ただ、GarageBandはもともと持っていたので、どこまでが無料の機能か分からないです。もしかしたら音源は有料でダウンロードする仕組みかな。とりあえず、Keyboard はあるでしょう。Keyboard は鍵盤の上の「Glissando」をタップし「Scroll」にすると、鍵盤をスライドするだけで高い方も低い方も出せるようになります。



左上の「音源」をタップすると楽器の変更。Drums、ありますよね。ドラムセットが出てきますが、真ん中の「Classic Studio Kit」をタップすれば、さらに詳細なドラムセットに切り替わります。Drum Machine系とか、叩いているだけで盛り上がってしまう。



「Smart Strings」なんて、バイオリンやチェロといった弦楽器の「楽団」を操れる。コードごとに並んでいて、上から下になぞったり、下から上になぞったり、触れて指を離すといった操作で演奏を変えることができる。触れる場所によって音の高低が生まれるようになってるので、凝ってるわ。



「Smart Guitar」は、コードをタップすれば和音で、弦をタップすれば単音で演奏できます。タブ譜を見ながらタップしていけば、そのまま伴奏になる。コードの変更は右上のスパナ・ボタン。「キー」でメジャーもマイナーも選ぶことができるので、まず大丈夫。
一つひとつの完成度も高いし、細かな設定や操作がもっと組み込まれている。触り出すとキリがない。そしてOSXGarageBandも無料。作ったパートをトラックに落とし込み、一本の楽曲に仕上げることができる。これ、どうするんですか。Appleだけで音楽環境が構築できてしまう。


初音ミク V3
作者: クリプトン・フューチャー・メディア
価格: ¥14,844



そういえばミクさんもOSXで走るようになってたなあ。GarageBandで演奏を作ってる人とか、出てきてるのかな。この10年で音楽作成の環境が大きく変化してきたと思う。そして、今回のGarageBand無料化で、ますます「個人」に近くなった。
「音楽」は聴くものではない。演奏するものです。近代までの人類は、自分の手で太鼓を叩き、踊り、唄を歌った。音楽が「誰かの作ったものを消費する商品」ではつまらない。そのとき限りの演奏でいい。バンバン叩いて「自分の音」を楽しみましょう。