ブログの下書きをTextwell+WorkFlowyで構造化ライティングしてみる

エッセイスタイルを活用できないだろうか。


TextwellからWorkFlowyに転送するアクションに一工夫入れてみた
使えば使うほど不満が出てくる。常用すれば不満が出る。それはすでにWorkFlowyが欠かせなくなったからです。Textwellで書いてWorkFlowyで並べ替える。アウトライナーでもありToDoリス...
WorkFlowyに貼り付けるとき「&」が入るとそこで切れてしまうらしい。それで別の方法でペーストするTextwellアクションに書き換えてみました。これでどうだろう?
Import Textwell ActionWorkFlowy



今回のアクションは、Textwellの段階で段差を付けることができます。一段下に落としたければ、行の頭に半角スペースを入れる。二段落としたければ、半角スペースを2つ入れる。あるいは「一段落としは半角スペースを2つ、二段は4つ」でも構いません。公式アクション集の「Indent(2 Spaces)」で階層化できるわけです。まとめて移動できるので便利。



WorkFlowyに貼り付ければ、段差が反映した構造に変わります。


構造化できるなら、それに合った書き方を探したい。実は英語でエッセイを書くとき、論旨を展開する基本構造は決まっています。「短くて説得力のある文章を書くにはこうすればいい」という定石がある。これをエッセイスタイルと言います。段差を入れる基準をこのスタイルに合わせると、ブログの骨組みが見やすくなる。アウトラインが描きやすい。


エッセイスタイルは下記のような構造をしています。

  • 構造化ライティング
    • 導入:結論を先に書く
      • 状況の説明
      • 問題の提起
      • 自分の意見(Thesis statement)
    • 本体:根拠を列挙する
      • Thesisの具体例(Topic sentence)
      • Topicを支持する根拠(Supporting Detail)
    • 結論:立証したことの要約


まず「導入」で主張を書き、「本体」で3つくらい根拠を挙げます。それぞれの根拠に対し、最初にトピック(簡単な定義)を出してから、詳しい説明(サポート)を付けていく。それを一つの段落にする。根拠を列挙してから、最後に「結論」で主張の確認をする。英語圏の人たちは小学校のときにこの書き方を習うので、新聞記事を見ても学術論文を読んでも、この形式で持論を展開しています。このリズムを知っていると英文は読みやすくなります。


これがなぜブログに向いているのか。それは「結論」が初めに来るからです。インターネットでは、読むための時間は割かれない。短い時間で考えを伝える必要がある。GoogleAnalyticsで解析すると、一つのページに留まる時間は1分前後です。10秒ほどで別のサイトに去っていく人も珍しくない。最初の数行で「読むか読まないか」が決められている。


それなら「結論」を先に出し、読者に「どういうこと?」と疑問を持ってもらってから、一つずつ疑問を解消していく。そのスタイルがブログに似合うようと思います。古典的な「起承転結」は結論までが遠すぎる。時間を掛けて読んでもらえる紙面メディア向きである。読者が「この人の意見が知りたい」と望んで読み始める文章構成です。著者への信用が先にある。でも一般のブログで、そうした信用を期待するのはムシがいいとしか言えない。


初めて来た人にも最後まで読んでもらえる。そういう記事を書くには「エッセイ」が向いてそうに思いました。この文章にも使ってみたけど、最後まで読んでもらえたでしょうか?