【Textwell】Cartaで始めるカード式ライティング(3):コンパイル編
編み物としてのテクスト
CartaはTextwell用のカード式ライティング・システムです。長い文章を書くとき、空行に挟まれた段落をカードとして扱い、全体構成を編集します。「タイトル+本文」の構造を持つテクストであれば、この...
Cartaはカードを並べるだけではありません。カードを連結してテクストを編み上げることもできます。テクストはtexture、つまり「織物」。カードを織り込むことでタペストリーを作り上げる。Cartaはその機織り機になります。
編纂としてのCompile
Cartaの画面でアクションを閉じるとメニューが出てきます。Compile/Notes/Dropbox の3種類。いずれもカードをマージする手段です。
Compileは、表示中のカードを繋ぎ合わせます。結果はTextwellのテクストとなる。章ごとにカードにしておれば、それを連結すると論文が生成されます。これがCartaの目標です。
カードのタイトルだったところには「####」が付きます。Markdownの見出し記法ですね。別の記号にしたい場合はソース内の変数headingを変更してください。heading=""; とすればプレーンな状態になります。
保管庫としてのNotes
カードを連結してNotesに収納します。NotesはTextwell内のテクスト保管庫です。カードを束ねたものがノートになり、別のノートを選べばそれが今度はカードになります。
ノート自体はNotesアクションでも読み込めます。ローカルストレージを使っているので、データ自体はiPhone内に留まります。iPhoneを再起動しても消えることがありません。
共有地としてのDropbox
カードをファイルにしてDropboxのTextwellフォルダに保存します。一枚目の一行目がファイル名になります。DropboxアプリでTextwellにファイル転送すれば、再びCartaで分割することができます。他のデバイスとデータ共有するときはDropboxに転送します。
Dropboxへの保存はTextwell内蔵のアクションを借用しています。最初の起動ではログインを求められるかもしれません。Dropbox自体は無料で2GBまでのファイルを保存できるクラウドサービスです。パソコンに仮想フォルダを作り、そこにiPhoneからのファイルを転送します。あると便利。
まとめ
ばらばらのカードを一本にする。それがコンパイルです。カードを一枚ずつ育てていくと、テクストも厚みを増す。そのままブログに投稿するのも良し、出来上がった文章を下書きに、さらにアウトライナーで手を入れるのも良いし。これがCartaの提案する分割執筆スタイルです。