NEW YORK NEW YORK - W&R : Jazzと読書の日々

雨は有り難いなあ。昨日は、道路のアスファルトがぷ〜んと溶けた匂いを放っていました。脳みそも溶けそうだったけど、今日は雨のおかげで少しクールダウンできます。

NEW YORK NEW YORK
1977(Fred Ebb / John Kander) Pam and the Pearls

Start spreading the news
I'm leaving today
I want to be a part of it
New York, New York

さあ、新しいウワサを広めよう
今日、僕は旅立ちをする
あの場所に仲間入りするために
ニューヨーク、ニューヨークよ

この一足の靴は放浪者となって
未知の世界に迷い込もうとする
まさに、あのど真ん中に
ニューヨーク、ニューヨークよ

僕はあの街で目覚めたい
あの、眠らない街で
そして、頂点を極めたい
群がる誰よりも高く

これまでの小さな町での憂鬱が
溶けて無くなっていく
さあ、新しいスタートを切ろう
懐かしきニューヨークに戻って

あの街でそれが出来るのならば
僕はどこでだって出来るだろう
それは全て、君次第
ニューヨーク、ニューヨークよ

田舎から野心を胸に抱き、都会へ向かう若者の歌。これまでいろんなことがあった。でも、それは過去のこと。これからはニューヨークに住み、ビッグ・ネームになって、時代の先端を行ってやる。でも、それができるかどうかは、君が一緒について来てくれるかに掛かってるんだ。- 野望を語るようでいて、実は「君」へのプロポーズなのでした。
1977年映画『ニューヨーク・ニューヨーク』の主題歌。ジュディ・ガーランドの娘ライザ・ミネリが歌ったが、ヒットしなかったらしい。1979年にフランク・シナトラが取り上げてから知名度が上がり、1993年にトニー・ベネットとのデュエットで大ヒットになった。『グレムリン２』で「ミュージカル！」と叫んでグレムリンたちが歌い出すのも「ニューヨーク、ニューヨーク」。この曲、ミュージカルの代名詞なのか？

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ニューヨーク・ヤンキースが試合に勝つと、シナトラの「ニューヨーク、ニューヨーク」が球場に流れる。じゃあ、負けたら？　それが、初めはライザ・ミネリの歌う「ニューヨーク、ニューヨーク」が使われていた。で、ライザは猛然と抗議。今は、勝っても負けても、シナトラかライザ版をランダムに流してるそうです。

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生まれはニュー・ジャージーの教会。７歳のときからオルガンを弾いているローダ・スコット。ゴスペル色の強いジャズを奏でる。小さいときからの習慣で、演奏するときは裸足のままペダルを操作し「裸足の伯爵夫人」の異名あり。今はフランスに渡り、サラ・モローと組んでたりします。

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『タクシードライバー』のマーティン・スコセッシ監督作品。この映画でもロバート・デ・ニーロを主人公にしてるんだけど、ライザ・ミネリに圧倒されてしまってて、存在感が薄くなってるんだよなあ。時代は1945年、日本に圧勝したアメリカのお祭りムード。そこで売れないサックス奏者とジャズ・シンガーが出会い、愛し合い、そして別れる物語。デ・ニーロが作曲した曲として「ニューヨーク、ニューヨーク」が使われ、そして離れてからも二人を結びつけている曲として「ニューヨーク、ニューヨーク」が使われる。そういう映画です。