ROUND MIDNIGHT - W&R : Jazzと読書の日々

夜。それは振り返りの時間。今日一日過ごしたことを振り返る。思い返して気持ちを整理して、そして眠りに備える時間。でも、明日も連休だと、つい夜更かししてしまいそう。

ROUND MIDNIGHT
1942(Bernie Hanighen / Thelonious Monk) Thomas Rueckert

It begins to tell
'Round midnight, 'round midnight

話しても良いかしら、真夜中の話を
日暮れ過ぎまでは元気に過ごせても
夕食時になると気持ちが沈み始める
でも、ほんとうにつらいのは真夜中

想い出はいつも真夜中によみがえる
真夜中になると押さえ切れなくなる
心はいまでも、あなたとともにある
真夜中はそのことを知っているのね

ケンカしてまだ仲直りしてないけど
そんなことで愛が終わるというの？
気づいたの、あなたにいて欲しいと
あなたがいないと私の心はからっぽ

私たちの愛に今一度命を吹き込んで
天使よ、あの人が帰るように歌って
二人の愛を確かな壊れぬものに変え
あの頃の真夜中を私に返して欲しい

真夜中は過去の時間。日中は日々の忙しさに気が紛れる。しかし夜になると、そこには「過去」が待っている。「過去」は宝箱のようなもの。中には「後悔」が詰っている。特に真夜中は一人っきり。祈ってみても、真夜中は神様も眠っていて、その祈りが聞き届けられることはない。
セロニアス・モンクの代表曲。19歳のとき書いた曲に手を入れたもの。1944年にチャールズ・クーティー・ウィリアムズが300ドルで版権を買い取り、彼のオーケストラのテーマ曲にした。そのときのピアノはバド・パウエル。歌詞もそのころ付いたらしい。モンク自身は1946年にガレスピー・ビッグバンドで演奏。モンクの曲のボーカリーズは、カーメン・マクレエが手掛けている。

Thelonious Himself
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セロニアス・モンクのピアノは誰にも真似できない。跳ね方、切り方、叩き方。人に聞かせるつもりがないのかと思うくらいに間をあける。「ラウンド・ミッドナイト」の不気味さも、彼の指から生まれたものと思い出せば納得がいく。

'Round About Midnight
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言わずと知れた名盤。アルバム名のせいで曲名に「About」を入れるかどうか分からなくなる。1955年ニューポート・ジャズ・フェスティバル。まだ知名度が低かったマイルスがモンクの伴奏で「ラウンド・ミッドナイト」を吹き、一晩でジャズの頂点に立った。その後、新人のコルトレーンとレッド・ガーランドを連れて録音したのがこのアルバム。

Quartet
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歴史は繰り返す。これはハービー・ハンコック・トリオ。そこに新人トランぺッターを起用する。曲はもちろん「ラウンド・ミッドナイト」。トランぺッターの名前はウィントン・マルサリス。出だしはマイルスに似せているのだと思う。そこから底知れぬ、自分のオリジナリティを吐き出し始める。

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映画『ラウンド・ミッドナイト』のサントラ。出演がデクスター・ゴードンにハービー・ハンコック、フレディ・ハバード、ロン・カーター。『The Other Side』のほうのピアノ・ソロ、良いです。

The X Tracks: Best of Andy Summers
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元ポリスのギタリスト、アンディ・サマーズ。若いころのことは置いておいて、これは渋い。良い感じに歳を重ねてるなあ。ブルージーなギターに、年季の入った歌を歌っています。彼のオフィシャル・サイトに一曲まるまるサンプルで載せてあるので、右上にあるAudio Playerで聞いてみてください。