グレン・グールド、ゴルトベルク変奏曲

バッハで思い出したので。

バッハ:ゴールドベルク変奏曲(55年モノラル盤)
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ゴールドベルクって読み方、変だよぉ。ドイツ語だからゴルトベルクじゃないの？　異才の代名詞、グレン・グールド。クラシックの曲を解釈し直し、テンポもリズムも変えてしまい、新しい音楽にしてしまった人。盛り上がるわあ。左利きなので、左手のアルペジオも主張している。ジャズじゃないけど、鼻歌唄いながら演奏しちゃう人です。
　公式サイト： http://www.glenngould.com/

バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年録音)
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そして、多分に変人。もともと演奏会でも燕尾服を着ず、セーター姿で現われ、持参の椅子（やたら低い！）にしか座らなかったのですが、1964年以降、一切のコンサート活動を中止。「観客は、ピアニストが失敗するのを見つけるために会場を訪れる」。いつも完璧を求める人。失敗に気づいてしまうのは自分自身だったのでしょう。そしてカナダの山奥に引きこもり、1981年再度ゴルトベルク変奏曲を録音。とってもゆったりとしたテンポに変わっています。

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昔見たドキュメンタリーはこれだったかな？　「Off the Record, On the Record」。自分の演奏にダメ出しをし続ける若者、グレン・グールド。テープで演奏を録ってるエンジニアの人たちが可哀想です。当時のテープ代は値も高かったろうに。だいたい、どこが良くてどこがダメか、素人には聞き分け出来ません。それでも録音を続けてるうちに、グールドのノリが良くなっていく。無邪気に鍵盤と戯れ始める。そういう奇跡の瞬間が切り取られ今なお残っていることに、芸術の不思議さを感じます。