NOBODY KNOWS THE TROUBLE I’VE SEEN

勤労感謝。まずはご飯が食べれることに感謝。

NOBODY KNOWS THE TROUBLE I'VE SEEN
1874(negro spiritual) Blue Train

Nobody knows the trouble I've seen
Nobody knows but Jesus

誰も知らない、私の苦しみ
神様だけは知っておられる
誰も知らない、私の苦しみ
なんて有り難いことだろう

舞い上がるときもあれば
落ち込むときもあります
本当そうなんです、神様
地面にのめり込むくらい
落ち込むときもあります
本当そうなんです、神様

誰も知らない、私の苦しみ
神様だけは知っておられる
誰も知らない、私の苦しみ
なんて有り難いことだろう

この日を忘れはしません
ええ、決して忘れません
本当そうなんです、神様
あなたは私の背負う罪を
洗い流してくれたのです
本当そうなんです、神様

つらいのは、苦しいことがあるからじゃない。その苦しいことを誰にも分かってもらえないからつらい。人間は動物と違って、「この私」という孤独感を背負ってしまった生き物。宗教は多分、ご利益や死後の天国なんかじゃなく、「この苦しみ」を知ってもらえていることに救いがあるんだろうなあ。
邦題『誰も知らない私の悩み』。黒人霊歌の一つで賛美歌『我が悩み知り給う主こそ我が神』として教会でも歌われる。奴隷制の時代に黒人たちの間で歌われてきたが、現在知られる歌詞は1974年黒人霊歌集『Hampton and Its Students』に採取され、白人の間でも広まったバージョン。誰もがつらい。だから共感し合える。

Let's Do It: The Best of the Verve Years
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まだジャズを知らなかった頃。NHKか何かにルイ・アームストロングが出てきて、この歌を唄うのを聞きました。なまじゃなくて、音楽番組のドキュメンタリーだったのかなあ。その日から僕はジャズが好きです。

When There Are Grey Skies
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1962年、レッド・ガーランドがダラスに引退する直前のアルバム。空が灰色になるのは、冬の訪れ。時代の潮流がただ明るいばかりのものになって、自分が追いかけてきた音楽と掛け離れてきたのでしょうか。私の孤独を誰も知らない。そんな淋しさ漂わせる、静かなピアノ。

フィーリン・ザ・スピリット+1
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そして反対に、ハービー・ハンコックが登場した1962年ブルーノートのアルバム。題材を黒人霊歌に求め、ブルージーなギターを奏でるグラント・グリーン。渋すぎます。彼のギターは一音一音が粒立っていて、まるで語りかけてくる声のよう。時代の流れに敏感で、いろいろなジャンルの音楽に手を出すのに、グラント・グリーンの「私らしさ」は失われません。

Goin' Home
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コルトレーンに見初められインパルス・レコードに移籍し、1960年代のフリー・ジャズを牽引したアーチー・シェップも1972年には引退。もはや自分の時代ではなくなった。しかし彼は1977年に復活します。魂のルーツに立ち返って。自分に出来ることがコレなら、それでいいじゃないか。自分の悩みは神様が知っている。だったら、右往左往する必要はありません。濃いテナー・サックスを響き渡らせています。