遅ればせながら、ハーバード白熱教室

「ちょいテレi」のアプリがバージョンアップしました。チューナーのバッテリーが切れても、iPadから電力を借りて受信が続く仕組みになりました。ということは、ワンセグ・チューナーからバッテリーを取り除いた軽量版が出てくるってこと?
 iPod touchでワンセグ ちょいテレi



お正月に「ハーバード白熱教室」の再放送をしてたようですね。残念ながら見てませんが、英語版であればYouTubeで見ることが出来ます。ヒアリングが苦手な場合は、再生中に上の動画のシークバー右にある[△]をクリックし[CC]を選んでみてください。英語の字幕が表示されるので、分かりやすくなります。あるいは下記リンクのサンデル教授のホームページだと、要約がついて議論も載ってます。
http://www.justiceharvard.org/


これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学マイケル・サンデル Michael J. Sandel 鬼澤 忍

早川書房 2010-05-22
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あなたは路面電車の運転手で、自分が進む線路の先で5人の労働者がいるのを発見する。ブレーキをかけようとするが止まらない。このまま突っ込めば労働者たちは死んでしまうだろう。さいわい、ハンドルを切れば別の引き込み線路に避けることが出来る。ところが、そこにも1人の労働者が働いている。5人を殺すか、1人を殺すか。あなたはどちらを選ぶ?− 究極の選択を突きつける「モラル・ジレンマ」という技法。生徒たちに問いかけ、その理由を尋ね、互いに討論になるように持ち込み、答は与えない。良い授業をしてるなあ。「分かっている」と思ったことを揺さぶり、実は何も分かっていない自分に気づく。それがソクラテスの方法。哲学の根幹の部分。それを現代に再現し、そして現代的な問題への向き合い方として教授しています。これこそ「学問」だよ。
本は第一章が無料で配布されていたので読みましたが、なるほど、これは授業のほうが面白い。本はどうしても作為的ですね。サンデル先生の立場が色濃く出てしまうから、偶発的な発見が無い。どんなジレンマも、幸福・自由・美徳の3つが葛藤するものとして読み取っている。でも、その3つを価値付けるのはサンデル先生の個人の話。実際の授業のほうが、その場で出て来た立場を整理しつつ、多様な視点を養成する場になってます。とはいえ、下記リンクから「第一章.pdf」を入手し、どういう議論を目論んでいるのか予習したほうが、動画を見たとき分かりやすいと思います。
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/112569.html


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