10月の曲

寒くなりましたね(2010年分はこちら)。


BORN TO BE BLUE ボーン・トゥ・ビー・ブルー
LOOK FOR THE SILVER LINING シルヴァー・ライニング
THAT OLD FEELING ザット・オールド・フィーリング
I SEE YOUR FACE BEFORE ME ユア・フェース・ビフォア・ミー


さて、去年の今頃自分が何してたかなあ、と振り返る「今月の曲」のコーナーです。いやあ、恥ずかしいですね。去年の10月にはiPod touchの新型に手を出したばかりでなく、さらにMacBookAirまで買ってるじゃないですか。自分でも、おいおい、と思います。買い物に見境がない。食欲の秋じゃなく、物欲の秋ですよ、これじゃあ。油田を持ってる金持ちじゃなし、お金が湧いて来るわけじゃないから、ほどほどにすべきだと思います。ええ、今年は用心しよう。
で、2011年。この10月でiPod誕生10周年。初期のホイールタイプも買いましたね。それまでの、カセットやMDを使った携帯プレーヤと一線を画してました。アルバムごとにメディアを入れ替える必要がなくなった。出掛ける前にどの曲を聴くか考えなくて良い。とりあえずiPodを持ってさえいれば、そのときの気分で曲目を変更していける。音楽との付き合い方が変わりました。
そのiPodの直系であるiPod Classicは、今度のアップルの発表会で後継機を出さないと言われてます。「iPod」の名は、iPhone/iPadの音楽アプリでしか見なくなる。あるいは、このアプリも「ミュージック」とか、平凡な名前に変わるかも知れません。iPod touchのシリーズも別の名称になりそうです。ヤバイですね。「iPod」が過去になる。世界の音楽ライフが大きく変わろうとしている。


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考えてみると、160GBなんて容量、SSDを使ってるiPhoneには無理だし、たぶん大容量のは今後出さないでしょう。「音楽」は所有するものではなく、クラウドから受信するものに変化するから。個人的なお気に入りをカセットやCD-Rに詰めるだけでなく、あまつさえ彼女にプレゼントしてしまうような恥ずかしい「青春」は、これからの世代は体験しない。もしかしたら「音楽」が「青春」に占めていた役割が、この2011年で幕を閉じるかもしれない。



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そんなわけで、ザット・オールド・フィーリング。年寄りは古きものを振り返ってしまいます。良くないですねえ。これからの若者には、また新しい「青春」があるだろうに。「ねぇ、このWebサイト・リスト、オススメだよ。君のブラウザにブックマークしておいてね」とか。うーん、やらねぇなぁ。
で、アーティストもジャズ・メッセンジャーズで。これなんか「懐かしい」を超え、そもそも1962年ですもん。リアルタイムでは聴いていない。ブレイキー親分がまだ若い。シダー・ウォルトンががむしゃらにピアノを叩き、元の曲イメージまで叩き壊します。えっと、右端がウェイン・ショーターですけど、参加させてもらっていません。今や大御所なのに、このときは、パフ、パフ、と二回しか吹かせてもらっていない。最後のブレイキー親分の表情からすると、ウォルトンのスタンド・プレイだったのでしょうか。
CDだけじゃ分からないけど、映像を見ると、ジャズもまた「若者の音楽」だなあ、と思います。「バンド組もうぜ」というのが、昔は「ジャズ」だったんでしょうね。いろいろとこの世界に言いたい不満がある。でも、うまく言葉にできない。何かせずにはおれない焦りが湧き出してくる。それを「音楽」にぶつける。それが「青春」。それは不滅。


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