JUST THE TWO OF US

バレンタインのカウントダウンが始まりました。


http://youtube.com/watch?v=IqX7WX6jFdw
JUST THE TWO OF US
1980(Bill Withers / Ralph MacDonald & William Salter)


I see the crystal raindrops fall
And the beauty of it all
Is when the sun comes shining through


クリスタルの雨を眺めるとその美しさに気づく
君のことを考え、君のそばにいたいと望むとき
雨滴は陽射しに輝いて僕の心に虹を架けるから


君と僕の二人なら、望めばなんでも出来るはず
君と僕の二人なら、空高く摩天楼を築くことも


僕たちが求めているのは愛であって涙じゃない
虚しく流した涙では、どんな花も咲きはしない
待てば海路の日和だけど待ち過ぎも良くないよ


君と僕の二人なら、望めばなんでも出来るはず
君と僕の二人なら、空高く摩天楼を築くことも


クリスタルの雨が玄関の窓を叩くのが聞こえる
でも朝が訪れれば、この雨も露に消えるだろう
朝日を目にするとき僕は君のそばにいたいんだ


80年代ジャズの生み出したヒット曲。どう聴いても、バブリーでディスコなイメージが重なる。クリスタルは無いだろう、クリスタルは。ミラーボールが頭上で回ってしまうじゃないか。しかも、訳してみると軟弱なんだよなあ。夜、雨音を聞きながら、片想いに悶々とする男の図。「朝が訪れれば」って「両想いになれば」ってことだけど、自分からアプローチする気概がない。それじゃあ、一生「アッシーくん」だぞ。
邦題『クリスタルな恋人たち』。1980年、スムーズ・ジャズの創始者グローヴァー・ワシントン・ジュニアが発表した。シンガーソングライターのビル・ウィザースが作詞し、パーカッションのラルフ・マクドナルドが曲を付けている。この曲を収録したアルバム『ワインライト』は全米5位にチャートインし、1981年のグラミー賞R&B部門を受賞。「AOR」なんて恥ずかしい音楽用語で呼ばれることもあるけど、やっぱりこの曲は「ジャズ」です。


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何しろマーカス・ミラーのベースに、スティーヴ・ガッドのドラム、エリック・ゲイルのギターで土台が固めてある。硬派です。グローヴァー・ワシントンのサックスだけ切り出してみても、硬派です。ストレート・ジャズです。さらにロバート・グリニッジのスティール・ドラム・ソロがこの曲に品格を与えている。なのにディスコ・ミュージックに聞こえてしまうんだよな〜。