AGUAS DE MARCO

雪解けの始まり、煙る三月の雨。


http://youtube.com/watch?v=DtstzCbEyoU
AGUAS DE MARCO
1972(Antonio Carlos Jobim) 解説ページ


棒切れ、石、道路の終わり、踊りの合間、僅かな孤独
散らばるガラスの欠片、人生、太陽、夜、死、罠、銃
花咲く樫の樹、薮に狐、林の結び目、ツグミの鳴く声
風に靡く木々、断崖、落下、傷、マヌケ、何も残らず
吹き渡る風、坂道の終点、一筋の光、無、予感、希望


岸辺は語る、三月の雨を。苦悩は終わり、心は安らぐ


二つの足、大地、肉、骨、道路の響き、パチンコの石
魚、煌めく、銀色の輝き、ケンカ、賭博、船首の辺り
吹き抜けの寝床、線の終端、狼狽する顔、喪失、発見
槍、杭、尖頭器、釘、落ちる水滴、雫、物語の終わり


煉瓦の車道、柔らかな暁光、一撃の銃声、死に逝く夜
道程、義務、衝迫、破裂、少女、リズム、風邪、流感
家の設計図、横たわる身体、動かぬ自動車、泥に泥に
浮かぶ、さ迷う、飛ぶ、翼、大鷹、ウズラ、春の兆し


岸辺は語る、三月の雨を。苦悩は終わり、心は安らぐ


Obrigado Brazil: Live in Concert
ヨーヨー・マ (2004/2/10)

Sony
音楽 - 143,025位
三寒四温、桃の節句、卒業証書、確定申告。三月になりました。冬の寒さに籠りがちな生活ともそろそろおさらば。次は夏の暑さに籠りがちな生活が待ってます。春って短いんだよなあ。なのに仕事は溜まる一方。ああ、逃げ出したいので、とりあえず「三月的雨」で。
ヨーヨー・マが2003年ブラジルで行ったライブ。ホーザ・パソスが唄う本格派バサノヴァに、柔らかい音色を添えてます。セロのリズムは、他の楽器とは異色みたいで溶け込むわけじゃないけど、きちんと自ら居場所を見つけている。奥行きを生み出してます。楽しそうなヨーヨー・マ。でもパーカッションに使ってるの、木魚に見えるんだけど、それってどうよ?


ぴっちゃんぴっちゃん。よく聞くとこの曲は雨音を表してるのかな。岸辺に立ち、水面に弾む雨滴を眺めながら浮かんで来るイメージ。少し増した川の流れに、何かが綻び始めているのを感じる。その心象風景が映画のように駆け巡り、我に返ればそこには、水面に雨音が波紋を残している。