iOS6の見所はSafariの進歩だと思う

アップルの発表をチェックしてみたけど、なんかがっかり。どれもスペックアップの話ばかりで、「え? それは何が出来るの?」という驚きがなかった。高機能なMacBookProが目玉なんだろうけど、ノートパソコンは使わなくなってきてるし、iPadの色付きケースも、サードパーティがやってることの後追いでしかない。縦長iPhoneや7インチiPadは出ませんでしたね。iOS6登場が秋だから、そのときまでお預けか。「new iPod touch」を期待したんだけどなあ。


今回心が動いたのは、iPadで走るSiriや、GoogleMapsに代わる新しいマップ機能ではなく、Safariの地味な改良。


・アップロード機能
写真や動画をアップロードできる。カメラロールが開くんでしょうけど、これはiPadが大化けする可能性を秘めてます。つまり、「カメラロールの共有フォルダ化」が起きるんじゃないかな。アプリが自前のファイル管理をしなくても、カメラロールに任せてしまうほうが良い。写真だけでなく、ドキュメント系もカメラロールに書き出せるようにしないと、「アップロード」が活かせないものね。


iCloudタブ
新しいメニューボタンが増えてます。ブックマークをiCloud共有する機能。全部同期ではなく、気になったのだけ飛ばせる様子。山ライオンでもサポートするだろうから、パソコンからiPadにリンク先を送るのが手軽になる。山ライオンは1700円。アップデートしたくなる値段設定でした。


・オフライン・リーディング
Webページを保存しておける。今まであった「リーディングリスト」の改良版です。というか、オフラインでも読めるんじゃなきゃ、リーディングリストはブックマークでしかない。当然の進化ですね。そして、InstapaperやReadItLaterにとっては、存在を脅かす「後で読む」機能。旅行先の情報や地図を保存しておければ、迷子にならずに済むし。


・フルスクリーン表示
今あるブラウザ・アプリの大半は、これで息の根を止められた。


実際のところ、日本語まわりにどんな変化があるか気になるけど、アメリカの発表だから出てこなかった。漢字の変換が強化されてないかな。ユーザ辞書を簡単に呼び出せるか、手軽にパソコンから辞書追加ができるかして欲しい。予測変換をオフにするスイッチも欲しい。あと、キーボードの種類の中に「カーソルキーだけキーボード」が増えると良いな。アクセスビリティとしても、文字入力支援になると思うんだけど。