iPhoneが日本に登場して丸4年が過ぎました

振り返ってみると、iPhoneは日本では発売されなかった。2007年6月29日に登場したけれど、通信方式がGSM。日本ではmovaPDCが使われていたので、iPhoneは無用の長物。翌年iPhone3Gが登場し、やっと日本でも取り扱われるようになります。それから4年、今では誰もが持っている携帯電話になっている。速いですね。時代の展開が速いです。



ジョブズさんが2007年1月Macworld Expoで行ったプレゼンテーション。「スマホ」は既にありました。ほら、この講演にも出てくる。けれど、それは普及しなかった。何が違うのでしょう? 実は何も違わない。「コンピュータを小さくして携帯電話に収めたもの」。そういう定義なら、昔からあった。タッチパネルも古い手法でしかない。Newtonの頃からある。モバイルコミュニケータならMagicCapもあった。
ただ一つ違うとすれば、アップルは「ユーザー」も視野に入れていた。それまでのスマホは、ガジェットおたくを「ユーザー」と思っていたわけです。ハードウェアを与えれば、後の使い方はユーザーがするだろう、と。だから、スペックの話しかしない。それに対しiPhoneは「使い方」の話とセットになっていた。それはきっと生活を変えるものになるに違いない。そういう「予感」を売りにしていた。


http://m.youtube.com/watch?v=LbINejBRmg8
アメリカで最初に出されたCM。見事なまでに「使い方」。これを見ると、携帯電話としては自信が無かったのかも知れない。どちらかというと、iPodの延長ですね。「iPodがタッチスクリーンになりました」。これはイメージしやすい。既にミュージック・プレーヤとして普及していたからです。iPodユーザーを中核に据え「電話も取れますよ」とアピールしている。Macworld Expoに比べ、腰が引けています。


http://m.youtube.com/watch?v=w7hlQ3m6lnY
そしてこちらがiPhone3G。「電話とは違うんだよ、電話とは」という強い主張が入っている。この一年で確かな手応えを得た。「Hello」は Hello, World。世界への挑戦状です。


http://m.youtube.com/watch?v=MaKJNYLz0O4
日本のはダメだと思う。これではガジェットおたくにしか訴求性がない。


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とはいえ、日本でiPhoneが使えなかった期間があるわけで、それでも触ってみたくiPod touchに手を出した。ブログを見ると、2007年10月に。はい、すいません。ガジェットおたくなんです。けれど、素晴らしいですよね。そのまま、アップルが言うがままに第4世代。とても薄くて美しい。まるで魔法のカードです。
でも、そろそろバージョンアップの時期かな。
iPod touch 到着しました


日本にはポケベルの時代があり、PHSの時代があり、ケータイの時代が来て、いまスマホ。この後どう展開するか考えると、意外と「電話」は無くなるんじゃないかと思ってます。実はメールやsmsに重心が移行してきてるんじゃないかな。若い人たちの間で。そのとき「次世代のメール」を発明したところがシェアを獲得する。そんな感じがします。