偏った視点でNoteAnytime for iPadを紹介してみます

これには、世界を狙う野望の匂いがする。


Note Anytime 1.0.2
カテゴリ:仕事効率化,ビジネス
価格:無料 (MetaMoJi Corporation)
一太郎のお父さん、浮川社長のMetaMoJi。新しく出したのはiPad用の手書きノート・アプリです。アプリの名前が、めっさ長いです。正式名称は「Note Anytime – Write stylish notes, mash up handwritten text or typed text with photos and high resolution graphics; scale from a piece of paper to a whiteboard, then output to your favorite social networks. Take a Note Anytime! 1.0.2」。出来ることが多すぎて、伝えきれてない感じ。こういうのはポイントを絞らなきゃ。
実際、MetaMoJiのサイトに社長直筆の檄文が載ってます。「紙とエンピツに代わるデジタルノート」。これがコンセプトですね。PDFに書き込めるとか、写真を加工とかは二次的なこと。iPhoneAndroidにも同じアプリを出して、共通フォーマットにしようというのが狙いです。今はアプリごとに異なる。でも、それは使い回しできないということ。だから、どのデバイスでも使える「手書きメモ」のフォーマットを決めてしまおう、と。
http://metamoji.com/jp/



キーボードの時代は終わった。まずはこの二段構え。書き込み欄に書いていくと、それが元の「紙」に反映する。文字でも良いし、図形でも良い。キーボードが来るべきところに手書き領域。素早くメモを取ることが一番に考えてある。でもまあ、これだけなら、これまでも使われてきたコンセプト。ザウルスな時代からある話。



ところが、投げ縄ツールで、書いた文字を移動させることもできる。文字の色を変えたり太さを変更したりも、後からできる。写真の貼り込みもできるけど、イメージ的にはカメラで撮影し、貼り付ける感じですね。現場ですぐに記事を仕上げる。タイプする暇もなければ、写真加工する暇もない。そういうときの速攻ツールです。



だから、送信に力が入っている。特にメールでatdoc形式の送信ができる。このフォーマットが、今回の売りなんだと思います。受け取った方も、NoteAnytimeでファイルを開ける。すると、そこにある写真の再利用とか、データを活かす道が広がります。
これを無料で出すのは、まずフォーマットの認知度を上げるためですね。他の手書きアプリが同じ形式を採用してくれれば、後は何とかなる。atdoc形式が標準的な流通形式となれば、アプリ間やデバイス間の垣根も取り払われ、そのときはMetaMojiが世界標準となる。
野心があります。世界を相手取ってる。さすがだな。
一太郎 for iPadってことになるのかな? 7notesHD無料版