iPhoneのQWERTYキーボードを生かす3つの工夫

フリック入力を使うと、文体が電子メール風になってしまう。最近それで困ってます。たぶん、先読みに頼ってしまうからでしょう。よく使うフレーズを反復した文章になる。短い場合は目立たないものの、長くなると言い回しが単調。これでは嬉しくない。
そこで、QWERTYキーボードにしてみました。パソコンのキーボードの習慣が反映するので、それほど違和感がないスタイルが出てきます。ただし、QWERTYでは幾つか欠点がある。その欠点について3つほど挙げ、対策について考えてみます。


■ 句読点の切り替えが面倒

文を打つことは句読点を打つことと同義です。句読点のない文章も可能ですが、たぶん文学的になって読みにくい。ところが、点や丸はQWERTYだと裏にある。[123]キーを押す必要があります。これ、ダメでしょ。テクニック的には[123]キーを押しながら[Z]にスライドさせる技がありますが、頻繁に使うと親指が痛いです。却下。



当面の対策としてユーザー辞書を使うことにしました。[Z]を二回押すと「。」が出てくる仕組みです。設定アプリの「一般>キーボード>新規単語を追加」を使い、「。」を「っz」で登録します。この要領で「、」「?」「!」「・」も割り当てました。それぞれ[X][C][V][B]のタブルタップ。これでなんとか凌ぐことにする。


■ 括弧類が使い分けしにくい

括弧類の種類は豊富ですがパッと見わかりづらい。日本語では括弧の使い分けが表現の幅を広げます。多用するとカッコ悪いのは何事も同じですが。



[「]を押して変換候補で選ぶのが標準的かもしれません。けれど実は、[「]をプレスすると他の種類も出てくるようになっています。「」のどちらも長押しで複数選択になるので、スライドさせて選ぶと使いやすい。ただ、よく使う「」に関しては、句読点と同様、ユーザー辞書に登録しました。場所を合わせて[J][K]のダブルタップにしています。


■ 変換候補の選択が煩わしい

漢字変換で候補はキーボードの上のエリアに並びます。すぐ出てくる変換ならこれで良いのですが、そうでない場合は左右にスワイプして探すことになる。手間がかかる。



それへの対処として、右側の上矢印をタップするのはどうでしょう。これだと画面全体に候補が出ます。そして、このまま続きを打つと、リアルタイムで変換候補が現れます。ちょっとずつ、望んでいる候補が絞られる。このモードが使いやすいかも。


と、とりあえずQWERTYに合わせた環境を作ってみました。しばらく試してフリック入力に戻すかもしれないけど、この記事はスムーズに書けたので十分満足。