Textwellのスライドカーソルを使いこなそう

実はバグがあるんじゃないか。カーソルが消えてしまうときがあるんです。それも結構重要な場面で。条件を絞り込むため、まずはTextwellのカーソルについて研究してみました。


Textwell 1.1.1
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: \250 (Sociomedia)

iOSにカーソル移動のキーはありません。指で長押しし場所を指定します。使いにくいですよね。思ったところにカーソルを持っていけない。虫眼鏡が出て拡大したところで解決になっていません。かといって、拡張キーで矢印が出るのも考えもの。狭い画面が余計に狭くなるし、タッチパネルを生かしていない方法論だと思います。



勝手に「スライドカーソル」と名付けてますが「フリーカーソル」が正しいかもしれません。Textwellは画面上で指を左右に滑らせるとカーソルが移動します。通常こうしたタイプのカーソル移動は一文字単位。一回撫でると一字分動く。「スワイプカーソル」と呼ばれています(たぶん)。Textwellはソレとは違います。画面から指を離さなければ、いくらでも動きます。しかも、左右だけでなく、上下にも動きます。「フリーカーソル」です。自由すぎて見失うので、基本は左右が良さそう。慣れるとこれ以上快適な操作は考えられない。



このスライドカーソルの途中で、もう一本の指で画面をタップしてみてください。範囲選択モードに変わります。ピンチインすると範囲選択になる仕様なのですが、ピンチインは場所が狙いにくいので、画面タップ方式を推奨します。開始位置にカーソルが来ているときに画面をタップし、引き続きスライドすると選択しやすくなる。スライドしている側の指も離すとコピペ・メニューが現れます。



さて、不具合なんですが、空行を選ぼうとしたとき。画面を長押しするとカーソルが消えます。あるいは、文章の末尾でダブルタップをしたとき。このときもカーソルが消えます。通常なら「選択 | 全選択 | ペースト」のメニューが出るところで無反応になります。別のところをタップするとカーソルが現れるので、ハングではありません。これは困ります。
一応の対応策とすると、全選択したい場合は文中のどこかを長押しします。空行にペーストしたい場合は、二本指でタップし行選択モードにします。抜け道はある。たぶん、虫眼鏡を抑止するためにTextwellがカーソル表示自体を自前で用意している印象がします。カーソルの色もTextwellのテーマに合わせて変えているし。そのため空行が対象だと、カーソルの描画ルーチンに制御が渡らなくなるらしい。いずれ修正されるものと思いますが、当面は工夫で乗り切ることになりそうです。