iOS7.0.3で初めてiPadが「モバイル」になったかも知れない

500gを切ったiPad Airが目玉だったんだろうけど。



iOS7のバージョンアップ。7.0.3がダウンロードできるようになっています。これまでのiOS7は「実験版」。新しい物好きで、後先見ずiOS6から乗り換えてしまった者どもの屍を苗どころに、iOS7が順調に育ってきました。今回の改良には大きな方向転換があります。



設定の「一般>アクセシビリティ」で「視差効果を減らす」をオンにしてみましょう。減ります。アニメーションがカットされます。起動するときも、ホーム画面に戻るときも、一瞬。iOS7の売りであった部分を捨てました。英断です。他のアプリを支えるOSに自己主張は要らない。これこそ「Air」。iOS7は「空気」になり始めたのです。



そしてスポットライト。戻しましたね。インターネットを検索できるようになりました。つまり、Safariを探さなくてもGoogleWikipediaを呼び出せる。ホーム画面を下にずらすだけで検索窓が現れ、そこからネットに飛び込めます。



それなら、スポットライトをネット検索に特化。設定の「一般>Spotlight検索」を開き、検索対象を全部オフにしましょう。あ、アプリは別かな。さすがに埋れてしまうと探しにくいので「App」は残すほうが良いかも。コマンド起動っぽくなるし。



やっと搭載のiCloudキーチェーン。同じiCloudに登録しているデバイス間でパスワードを共有。別のデバイスからアクセスしても、Webページパスワードが補完される。iCloudにログインすれば「全て」にログインできる。Appleはハードウェアを売るのでもなく、ソフトウェアを売るのでもない。iWorkOSXを無料化するのは当然です。戦略が「個人情報の管理」にシフトしてます。そして間違いなく、そこがモバイル時代の勝負所。だって、一度使い出すと、他のプラットフォームに引っ越しするのが不可能になるのだから。