外付けキーボードに特化したKBEditorからURLスキームを呼び出す

キーボードを使うならパソコンを持ち歩くと思う。けれど、ネットブックが急速に廃れた理由は、そういう用途を必要とする土壌がなかったのだろうな。


KeyboardEditor-lite 1.2
分類: 仕事効率化,ビジネス
価格: 無料 (DAISUKE KAWAMURA)

そんなわけで、Bluetoothキーボードを独自コマンドで拡張するテキスト・エディタ。出来るだけタップ操作を減らし、キーボードだけで入力しやすいよう工夫してあります。でも惹かれたのはそこではない。拡張キーからURLスキームを呼び出せることです。



一見、外部に転送する手段がない。いかにも試用版で使いづらそうだったのですが、設定を調べて変なものを見つけました。ファイル一覧の右下にある歯車ボタンから。



設定に「ACTION」という項目がある。キーボード拡張を「Both」にすると、キーボードの上に拡張キーが表示されます。そのうちコマンドと数字を組み合わせたキー。これがカスタマイズできる。5つ設定できます。Bluetoothキーボードでも使えます。



このACTIONの右横(i)ボタンで定義。たとえばTextwellに転送する場合は「Custom URL Scheme」を選ぶ。URL Schemeには「textwell」、パラメータには「replace?text=$TEXT」を入力します。「$TEXT」が全文選択のプレイスホルダーです。
後は文章を書いているとき、拡張キーをタップするだけ。全文がTextwellに転送される。ただし、特殊記号が入るとそこで文章が切れてしまう。パラメータに使えるプレイスホルダーも今ひとつこなれてないように思いました。ここあたりは今後のバージョンアップ次第。

$WORD カーソルにある単語を対象にする
$LINE カーソルのある行を対象にする
$TEXT 本文全体を対象にする


KeyboardEditor for Dropbox 1.3
分類: 仕事効率化,ビジネス
価格: \500 (DAISUKE KAWAMURA)

反対にKBEditorを立ち上げたいときは「kbedit:」。エディタ系のアプリはやっぱり好きだなあ。無料だと、つい試してしまいます。フェティシズムです。個性を出しにくい分野であるけれど、作者の人の強調点がそれぞれ違って「文字を扱うこと」の思想が浮かび上がる。KBEditorは外部キーボードを売りにしているけれど、行ごとに配色を変えたり、左側に行番号を出したりして、プログラミング用にデザインされている。また、単語を内蔵辞書で調べるACTIONも付いてます。プログラマーが仕様書を書くことをイメージし、全体の機能を決めていそう。カフェで打ち合わせ後、サッとキーボードを出し、今さっきの話し合いをまとめ、Dropboxに保管する。一連の流れに合わせると、有料版のほうになりますね。