年末年始は「ニートの歩き方」を読んで過ごした

「ひとは生まれたときも死ぬときもニート」という考え方に共感した。


ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法
作者: pha
価格: ¥1,659



「大学出ててニート名乗っちゃダメだろう、しかも文章力あり余りすぎ」というポイントよりは「家族制度がシフトしつつあるんだなあ」という感想。日本が貧乏なときは大家族制で凌いでいたのだし、景気が良くなることで核家族制に進んだとはいえ、今また貧乏な時代「ゆるい大家族制」に戻りつつあると思いました。というか、高度成長期の「景気」は大家族制を解体することで生じた余剰消費を「成長」と呼んでただけのこと。どの家にも似たようなものがあり、使われずにゴミとなって行く。そういう「無駄」を過剰に起こさせることで「景気」が発生していた。
それが現代では通用しない。「ひとり一台の自動車や携帯電話」を基盤にした経済は行き止まり。というのは、これ以上「核家族化」を進めるのが無理になったからです。不景気なのではなく、余剰消費が終端に行き着いた。次に来るのが、シェアハウスやネット上での貸し借りになり、知らないもの同士が集まり一時的に集合体を形成する。居心地がいい場には留まり、悪いところからは離れて暮らす。そういう「体感にやさしい生き方」が始まると考えたら、意外と「ニート」は明るい兆しかもしれない。


いつも夏とか秋は「冬になったら寒くなるとか嘘だろ、そんなに簡単に温度って下がらないよ、ゲームじゃあるまいし」とか思ってて、実際に冬になると「うう……寒い……すみませんでした……」って後悔する。地軸の傾きの効果すごい。
(via 寒い - phaの隠居日記)
著者のphaさんのブログ。そうそう、「冬」って反則だよなあ。