大瀧詠一先生を偲ぶ

去年の12月30日、突然逝去されました。黙祷。



一人で二人で
「作曲:多羅尾伴内」が大瀧先生。もちろん歌っているのも。三ツ矢サイダー出前一丁のCMから大瀧詠一に入るのは基本ですね。しかも凄いメンバーで作っています。当時の中学生が「フォークに行くか、ロックに行くか」と悩んだとき、なぜか「ロック」とは大瀧詠一のことでした。あるいはシュガーベイブとか。まずそこから間違っていたかもしれない。でもかっこいいじゃないですか。かっこいいことは大事です。


CITY/はっぴいえんどベスト・アルバム [Original recording remastered]
作者: はっぴいえんど
価格: ¥1,338



細野晴臣松本隆と結成したバンドはっぴいえんど。ですます調で気だるく歌う「風をあつめて」も名曲ですが「はいからはくち」。イカ天に出そうな荒削りなロックをやってます。「日本語ロック」は伊達ではありません。日本の音楽界を転覆しようとやる気満々です。


NIAGARA TRIANGLE Vol.2 20th Anniversary Edition
作者: NIAGARA TRIANGLE, 大滝詠一
価格: ¥2,062



ナイアガラ時代も好きです。山下達郎伊藤銀次と組んだ元祖も、佐野元春杉真理と組んだナイアガラ・トライアングルも好きです。「A面で恋をして」としか言えない。


A LONG VACATION 20th Anniversary Edition
作者: 大滝詠一
価格: ¥1,875



夏になれば聴いていました。レンタル・レコードからダビングしたカセットテープを何度も何度も、テープが伸びるまで聴きました。カーナリア アーイラン カーナリア アーイラン 風も動かなぁああぁ〜い♪ 大瀧節が詰まってます。「ロンバケ」はどれも名曲。



「さよならアメリカ、さよならニッポン」 はっぴいえんど
さよなら、本当にさようなら。アメリカのポップスを消化し、日本の音楽に変容させた。大瀧先生がいなかったら「ニューミュージック」は生まれなかったでしょう。これは、アメリカのものでもない、ニッポンのものでもない。変な音楽です。日本語の語り言葉が持つリズムを捉え、磨き上げ、唄へと昇華している。それも力みなく、乾いた私小説的な音楽。
http://www.fussa45.net