iPhoneはファイル単位ではなくチャンク単位で動くシステムである

カエルはハネル。


Copy N Paste 1.2
分類: ユーティリティ
価格: 無料 (Sean Park)

通知センターをクリップボードに変えるウィジェット Copy N Paste(以下 CnP と略)。通知センターを降ろすたびにクリップボードの内容を記憶し、ペーストする項目を切り替えることが出来ます。複数のコピペができる。でも、それだけなら他にもあるタイプ。
  • iPhoneの通知センターがマルチクリップボードになるウィジェット5選


  • このCnPの特徴は「関連付け」。リストの右端にある「>>」をタップします。URLアドレスには「Open Safari」が出てきます。これを選ぶとSafariが開く。SafariのURL欄にアドレスを貼り付けるのって、とても面倒じゃないですか。それを一気に省略します。



    しかも、この関連付けはカスタマイズできる。CnPアプリを起動し、右上の歯車ボタンで設定します。Action Management を開き、Add Action で追加になります。



    たとえばOperaを起動する場合。Name に「Opera」、Action に「opera-%@」、Type に「URL」を入力します。そして「Back」で戻れば、定義の完了です。通知センターで「>>」をタップすると「Opera」が現れ、当該URLアドレスをOperaアプリで開きます。



    Textwellの関連付けもしましょう。Action が「textwell://insert?text=%@」、Type は「TEXT」になります。これでカーソル位置に文字列を貼り付けることが出来る。通知センターで選ぶとすぐTextwellに切り替わります。わざわざペーストを選ばなくても済む。



    定型文の登録もできます。ClipBoard History を開き、定型文にしたい項目を左にスワイプします。「Add Favorite」を選ぶ。通知センターで「Clipboards」ボタンをタップすれば「Favorites」にトグルし、定型文リストが出てきます。無料だと3項目が上限だけど。


    Windowsに「関連付け」というのがありますよね。ファイルの拡張子に応じて起動するアプリを切り替える。拡張子がdocならWordが立ち上がり、xlsならExcelで開く。何も考えなくても自然とアプリの選択がされる。これが「関連付け」です。
    iOSにファイルという概念はありません。でも別の形式で関連付けがあり得るわけです。ひと塊りのデータ。それを「チャンク」と呼びます。チャンクのタイプによって起動アプリが変わる。あまり意識していなかったけれど、Textwellでの「カーソル行」や「選択範囲」もチャンクの一種ですね。iOSは、意外とチャンク操作と相性が良いように思います。ファイルではなく、チャンク駆動なシステムがモバイルに向いているということだろうか。