モブログでMarkdownって使えるものなの?(その14:スタイル)
驚いた。
Markdownには裏がある
Markdownには、ある種の書きやすさがある。まず、今の関心を見出しに書く。すると、関連する文が思い浮かぶ。出てきた文を箇条書きする。段落に整え、見出しを書き直す。足りない部分が出てくるので、それを...
Markdownはレイアウトが決められないから、あまり面白いデザインにならない。そう思ってました。MathJaxアクションも、ソース内にstyle変数でカスタマイズできるようにしています。でももしかしたら、それは誤解だったかも知れません。
思いのままのスタイルで
本文中にスクリプトを書くと、プレビューが変わることに気づきました。
それが、まったく別のドキュメントになります。全体の基調は抹茶テイストで、リストも◉にしてみました。引用は丸みの帯びた二重枠で懐紙をイメージし、コード引用は短冊っぽいルックス。和風な感じにしようとして、どことなくサイバーな方向に落ち着きました。
styleの解説
下記スクリプトを本文の末尾に置きます。<style> h4 { color: lime; background: green; font-weight: bold; padding: 10px; } ul li { list-style-type:none; } ul li:before { content: "◉ "; color: green; } blockquote { padding: 0 20px; border: 5px solid #ddd; background-color: #eee; border-radius: 5px; } pre { padding: 5px; background: lightgreen; border-left: 7px solid green; } img { max-width: 400px; } </style>
たとえば「h4 {・・・}」は、h4タグのスタイル指定。color が文字の色で、background が背景色です。font-weight でボールド(太字)にして、paddingで周囲に隙間を空けます。基本となるのは、そこあたりでしょうか。そんなふうにカスタマイズできる。
styleタグ内はMarkdownに表示されない。でも機能的には生きている。その性質を利用しています。使いにくかった画像の埋め込みも、imgタグのmax-widthで最大幅を指定。max-widthの数値より大きなサイズは、自動的に縮小される。これが出来るんだったら、写真やイラストを取り込んだドキュメントも作りやすくなります。個々の画像にサイズを書くよりも、リンク系は一括管理するほうがMarkdownらしい。
汎用性のある方法?
あまりに意外だったので、UpWordやWorkflowでも実験してみました。すると、反映するタグと、そうでないタグがあるようです。それぞれに自前のスタイルが用意されているため、かえって、文中のスタイルを上書きする様子。親切が仇となっている。そもそもブログに投稿するにしても、styleを書き換えてしまう記事はマナー違反です。ブログのスタイルは、一括してスタイルシートに定義しておくもの。外部cssを使うとか。そう考えるとこのテクニック、現実的ではありません。せっかく見つけたのに残念。
スタイルシートをlinkする
むしろ自分とこのブログのcssをlinkで貼り付けると、プレビューの段階で完成イメージが見れますよね。文中のどこにlinkタグを置いても良いようです。不具合がなければ、そのままMathJaxアクションの一行目にでも組み込んでください。そのほうが実用的かも。ネットで調べるとMarkdown用スタイルを公開しているサイトもありました。
<link href="http://kevinburke.bitbucket.org/markdowncss/markdown.css" rel="stylesheet"></link>
<link href="https://raw.github.com/simonlc/Markdown-CSS/master/markdown.css" rel="stylesheet"></link>
<link href="http://szk-engineering.com/markdown.css" rel="stylesheet"></link>
Markdownは禅スタイルです。もともとHTMLから無駄を削っている。ミニマルな記号の組み合わせで構造を引き立てます。そのcssも極力シンプルで、それでいて粋なデザインが好まれるようです。どのデザインも原稿が読みやすい。派手なのもあって良いと思うけどね。
まとめ
そんなわけで、オススメは別のアプリに転送するときかな。MathJaxアクションで Open in を使うときです。好きなデザインで印刷イメージを得られる。PDFに変換するPrinterProを使うと、カラフルな文書が作成できます。好みのデザインを定型文として保管し、それを組み合わせて用いると、不可思議な世界に近づける。