MarkFlowyを触っていたらテキストエディタの未来が見えた

これ、意外と書きやすいじゃないか。


使いやすくなった

きよしこの夜、WorkFlowyを魔改造する MarkFlowy
様々なエディタを触っていると妄想が弾け出す。「Markdownが使えて、行単位で編集できるエディタは無いかなあ。スライドカーソルで、しかもスクリプトで拡張できるの」。ありそうでなかなか見つからない。個...

想定外だったのがスライドカーソル。あれば便利のつもりで搭載しましたが、なるほど、今までの使いにくさはコレか。標準だとなかなか虫メガネが出ないし、タップを誤ると編集モードが終了する。それがストレスだったと気づきました。
カーソルが自由になると書くこと自体に集中できます。


行単位の編集

iPhoneのエディタで苦労するのは、一行まるまる削除するとき。要らない部分を前後改行することで切り出しデリートするのはパソコンでよく使うテクニックですが、iOS9ではやりにくい。二本指タップが無効になったからです。
WorkFlowyは文中で改行すると、その前後を別トピックに切り分けます。そして消したいほうを全選択して削除キーでデリート。これは簡単。


全文選択

WorkFlowyで困ることの一つが全文選択でした。「全選択」がトピック単位なので、全体の文章を選ぶ方法がなかった。今回Markdownプレビューを付けたことで、プレビュー画面をコピーすれば複数行の転写が出来ます。それでも面倒なんですがね。でも出来ないか否かは大きな違い。


ズーム

WorkFlowyのオリジナリティはズームだな、と再確認。エディタのつもりで書き、行頭をタップすると段落がズームする。ハッとします。デスクトップ用エディタに装飾を消して執筆に集中するタイプのがありますが、あれでも甘い。WorkFlowyのズームは前後の段落も消して一点に据え付ける。一行の文章量が多くなり、気が散らず書き続ける状態。


Markdownが肌に沁みる

「構造化とは何か」と問えば、それは「WorkFlowyそのもの」と答えるでしょう。アウトライナーの思想背景が「テキストに構造を与えること」にあるのは間違いありません。方向性の定まらない思考に切れ目を入れ、分節しつつ連結する。そうした作業が「構造化」の内実です。
それ故、WorkFlowyに描かれた「構造」をテキストとして取り出すとき、Markdownが近似的なフォーマットになります。もとの段差が文章の流れに透けて見える。Markdownを直接書くのじゃなく、中間フォームとして使う感じ。


現在進行中

この文章もMarkFlowyで書いています。WorkFlowyが本体だから、保存を気にしなくて良い。書いたものが、そのまま別のデバイスでも継続できます。考えてみると凄いですよね。しかも長い文章が書きやすい。
新しいスクリプトの実験にも入っています。太字やイタリックに対応。見出しの強調もしてみました。いろんなサイトを参考にした。盛りだくさんの改造版ですが、順調に動いてます。乞うご期待。