海外旅行でも安心、iPhone/iPadで筆談を通訳してくれる「てがき翻訳」

あけましておめでとうございます。


東京オリンピックに向けて?

てがき翻訳 1.0.0
分類: 辞書/辞典/その他
価格: 無料 (株式会社NTTドコモ)

docomoのおもてなし。たぶん、4年後のオリンピックを見据え、今から技術を磨いておくつもりのアプリだと思う。iPhone/iPadに手書きすれば、そこに対訳が出てくる。対象となるのは、英語・中国語・韓国語・フランス語・スペイン語。あ、ドイツの人が涙目になるじゃん。トルコの人もブラジルの人も涙目だ。これから対応言語が増えるのかな。


言語の選択

何語を何語に翻訳するか右上に出てきます。これをタップすると切り替わる仕組み。この時点でダメなデザインです。アイコンが「英→日」と出ても、英語圏の人には意味が分かりません。「英」が英語を意味すると知っているのは日本人だけ。ここは国旗を使うところでしょう。もちろん、アメリカの人にユニオン・ジャックは不適切かも知れないから、多めに国旗を用意するのがいいかも。
しかも、他の言語を使いたいときは、右上のメニューから「翻訳言語の設定」を選びます。これも日本語で書いてある。相手の人に言語を選んでもらうとき、このデザインでは無理です。相手の母語が何か、こちら側で把握していない場合は、ここで手詰まりになります。メニューの中ではなく、「英→日」のところに対応言語が並ぶべきでしょう。


手書き文字補正

日本語で書くと英文が出てきます。ここもおかしい。デフォルトでは「手書き文字補正」がオフになっていますが、これはオンにすべきでしょう。最初オフのまま使ったら、変な訳文が出てきて「使えないアプリ」と思ってしまいました。単に悪筆のせいだった。「手書き文字補正」にして初めて「して」を「に」と誤認していることに気づきました。これ、全然知らない国の言葉だったら、誤訳しても気づかず終わってしまう。メニューから補正をオンにしてお使いください。


訂正のしかた

認識ミスが生じたとき、その部分だけ横線を引くと消去できます。そして、その隙間に修正を書き入れる。すると、再び全体の文字補正が行われます。


感想

オープンソースであるところにNTT技術部のやる気を感じます。手書き認識と多言語翻訳の2つの技術が盛り込まれている。これを勝手に使ってもいいってことかな。でも、アプリの内容は???。認識ミスを起こすリスクを考えるなら、初めからキーボードでタイピングし、それを翻訳するのでいいじゃないか。その選択肢を組み込んでおいても、誰も困らないと思う。手書きと併用できる仕組みにして。あと、iPhoneだと画面が小さくて、文章を書き切れない。改行すると、別の文として訳されてしまい、全然意図が反映しない。技術が先にあって、それを活かし損ねたデザインだと感じました。
でも、これからですね。あと4年の猶予があるし。