初心から始めるScrivener for iOS(分割執筆編)

Scrivenerを使う利点として「分割執筆」があります。「段落」ごとに分けて書き、最後にそれを連結して「記事」にする。初めから清書するのではなく、書けるところから順に書いていく。これがモブログと相性がいい。スキマ時間を有効活用できる。


分割執筆

まず「執筆中」「投稿待ち」「投稿済み」の3つのフォルダを作ります。そして「執筆中」に記事を書いていきます。段落ごとに別ファイルにすれば、並べ替えたり、不要な部分を省いたりが簡単にできます。アウトライナーっぽい書き方に近づく。
その際、表示を変えるのがオススメ。歯車ボタンから設定に入り、Binderの項目の「Shows Synopses」をオンにします。Synopsisが空欄だと、Binderに段落の先頭4行分を表示される。これがわかりやすい。段落の中身を見ながらアウトラインを扱えます。


段落連結

段落が書けたら連結します。右上のEditをタップし、段落の並べ替えをします。そして記事に採用する段落をチェックし下段のMergeを押します。これで一本の記事にまとめられます。全選択する場合はタイトルバーをタップ。すべてにチェックマークが入ります。
選ばれなかった段落がある場合はフォルダに残りますが、これは次の記事の部品になります。そのままにしておきましょう。


書類の移動

出来上がった記事は「投稿待ち」のフォルダに移動します。書類を左にスワイプすると「More/Move」のメニューが出ます。このMoveを使って「投稿待ち」のフォルダに移します。投稿が終われば「投稿済み」へ移動。Todoリストみたいですね。
ゴミ箱も同じ要領。Moveでゴミ箱を選びます。削除はありません。完全に削除したい場合は、ゴミ箱自体をスワイプし「Empty Trash」でゴミ箱を空にします。


まとめ

Scrivener 1.0.1
分類: 仕事効率化,ブック
価格: \2,400 (Literature & Latte)

アミノ酸が集まり細胞を作り、細胞が集まり臓器を形成し、臓器が連結して生命体となる。テキストは生物的です。下位要素が組織体となると、質的に異なる上位要素に変容する。

今回は「段落を集め記事とする」のレベルを扱いました。ブログなのでこのレベルで十分ですが、もちろん「記事を集め論とする」レベルもあるでしょう。段階的な扱いをScrivenerでする。そのための分割執筆について考えてみました。

ただ、Scrivenerはマージしたらもう分割できません。手作業でSplitし直すことになります。少し面倒に思う。ここはフォルダ構造にすれば、問題をクリアできるんじゃないだろうか。そこで次はコンパイルについて考察してみます。