iPhoneの純正メモに秘められた力をWorkflowで解放する:その2 Textwell
今回はテクスト転送。「いつものTextwell」ですが、他にも応用が効くから素晴らしい。光の速さで一足お先。執筆環境がバージョンアップします。
Textwell
イチオシのテクスト・エディタ。多芸多才な筆記具ですが、文章を自前で保存することができません。保管方法を故意に欠如させている。実はこの「欠如」がTextwellの魅力です。穴があることで、他との連動が無限に広がる仕組みになっています。哲学的。
そして、純正メモほど無敵なテクスト保管庫はないと気づきました。まず、パソコンとの同期が簡単になります。何も意識しなくて良い。サポートのなくなる心配もありません。サポートが打ち切られると、それまでの資産が無に帰します。「本当に大丈夫か」と訊かれると気持ちが揺らぐけど。純正アプリだし、日本の銀行よりは長持ちしそうじゃないですか。
Textwellから純正メモへ
Textwellには下記アクションをインポート。
url="workflow://run-workflow?x-success=textwell:&name=Memo&input="+T.stdin.text;
T(url);
Import Textwell ActionMemoWorkflowには下記レシピをインストールします。
以上で、おしまい。
使い方
TextwellでMemoアクションを立ち上げるとWorkflowが起動し、純正メモの保存先を尋ねてきます。新規にノートを作ることも可能だし、既存のノートに追記することもできます。選択できる。しかも保存が終了すると、自動でTextwellに戻ってきます。
Workflowは「Create Note」だけのシンプルさ。なので、他のエディタからでも、このWorkflowレシピを呼び出せます。アクションが使えるエディタならアクションで、そうでないなら共有シートから純正メモに転送できます。シンプルさ故に制限がありません。
応用編
じゃあ、純正メモから純正メモを呼び出すとどうなるの? ー いい質問ですね。気になりますよね。実は「マージ」になります。保存先を他のノートにすることで追記できます。段落ごとに書いて、後で一本の論文に束ねる。まるでScrivenerみたい。純正メモからTextwellへ
今度は反対方向。下記レシピをインストールします。純正メモからTextwellに転送します。Insert方式にしました。純正メモに資料を貯めておき、そこから引用する感じでしょうか。レシピ内のURLスキームを書き換えればreplaceもaddもアリです。別のレシピにしてもいいし、使いやすい方法でお使いください。
レシピの中身を見ればわかるように、URLスキームしか書いてありません。テクストをエンコードしアプリ起動。なので、Textwellでなくて構わない。どんなエディタにも送信できます。純正メモが母艦となり、どの方向にもテクストを発進できます。
まとめ
テクスト・ハブ。そんな言葉が思い浮かびました。飛行場のイメージでしょうか。いろんなところからテクストが集まってきて、別の方向に飛び立っていく。そのための中継地点を純正メモが担います。管制塔の役割をしている。アプリ世界のグローバル化。テクストの流れに注目すると、まるで有機体のように息づき始めます。今回はTextwellを挙げましたが、他のアプリも巻き込まないと面白くないですよ。レシピは単純なので、書き換えてオリジナル環境を構築する。その叩き台としてお使いください。