Ulyssesは読み出し専用のままでもTextwellから書き込めます

サブスクリプションは月刊誌のメタファー。本当に必要なときにオンにする。


Ulysses無料化

Ulysses 11
分類: 仕事効率化,ライフスタイル
価格: 無料 (Ulysses GmbH & Co. KG)

Ulyssesが無料になりました。小説や論文を書くことに特化した文書管理アプリ。2週間無料で使えて、継続するなら月550円という方式です。売り切りでやっていくのが大変かな。「月間一杯のコーヒーよりも安い」という宣伝文句がアメリカっぽくて、ちょっと苦笑い。

Why we’re switching Ulysses to Subscription


URLスキーム

Ulysses X-Callback-URL Support
Ulysses supports x-callback-urls, allowing other apps to trigger certain actions in Ulysses such as ...

UlyssesにはURLスキームがあるけれど、対象シートのidがわかることが前提だし、そこまで使い込むシチュエーションが見えない。

こうしたAPIの凝り具合は、サブ・アプリが開発されるのを見越してだろうと思います。似たところではEvernoteですよね。自社は基幹システムとアプリを提供し、サードパーティが隙間を埋めるようなアプリを発表していく。そうすることで、アプリの生態系が生み出され、商業モデルとして安定する。

でもUlyssesにはサブ・アプリは出なかった。売り切りのアプリでは導入のハードルが高い。それでEvernoteと同じサブスクリプションに切り替えたわけだけど、どうなんだろう。Ulyssesがターゲットにしているユーザー層がEvernoteほど広いと思えないし、サードパーティがサブ・アプリを出すメリットも薄い。


読み出し専用でもOK

Textwell 1.7.1
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: \360 (Sociomedia)

実はURLスキーム経由なら、サブスクリプションをしなくてもUlyssesにシートを書き込むことができます。編集はできないけど。とすると我らのTextwell。

Import Textwell ActionUlysses


使い方

アクションを実行するとTextwellのテクストがUlyssesに転送されます。受信箱に入るので、それを目的のグループに移動してお使いください。Markdownが有効だしHTMLタグも使えるので、モブログを書くノウハウがそのままUlyssesに活かせます。


気になること

体験期間が終了した後、Dropboxに作ったファイルはどうなる? UlyssesはiCloudだけでなくDropboxにもフォルダが作れます。そこにファイルを書き込むとMarkdownとして読み込まれ、ePubやDOCXに変換できます。編集はできないけれど、変換はできる。

体験期間の間に、DropboxのTextwellフォルダを同期先にしておくと、すでにあるシートも再編集できるようになる(予想)。あら、これは便利ではないかい?


まとめ

Markdownエディタでありながら、複数のシートをマージして書き出せる。Scrivenerより単純だけど、わかりやすい。整形はWordで行うもの、と割り切るのがベスト。

サブスクリプションは難しいですね。本当にこれがユーザーを増やす方法になるのだろうか。売り切りも並行して残したほうが良かったんじゃないか。そう感じました。

デジタル・コピーの文化は、それを支えるデバイス自体の盛衰が先にあった。ハードウェアを買い足すついでに、そのハードに合わせたバージョンのソフトも買い直す。そうすることでソフトハウスが維持されていた。その商業モデルが今は成立しないのかも知れません。