XMindはテクスト分析のためのフードプロセッサーである

マインドマップの「マインド」は多重のテクストで出来ている。


XMind

XMind 1.0
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: 無料 (XMind Ltd.)

デスクトップ版がバージョン8になったことに伴い、XMind Cloudのサポートが1月末に終了します。それでiOSアプリも新しくなりました。今は移行期間につき無料配布中。

  • XMind ZEN - XMind: The Most Popular Mind Mapping Software on The Planet.

  • 下書きはTextwellで

    Textwell 1.8.5
    分類: 仕事効率化,ユーティリティ
    価格: \360 (Sociomedia)

    マインドマップは下準備が面倒です。ノードを作っては名前を書き、ノードを作っては名前を書く。どのノードの兄弟にするか子どもにするか考えないといけない。見た目も整えないといけない。アイデアを飛翔させるときなのに、考えることが多すぎて頭が重くなる。

    そういう面倒はTextwellにお任せしましょう。

    Import Textwell ActionXMind


    使い方

    例によってカード方式。空行で挟まれた範囲をブロック扱いし、一行目を親ノード、二行目以降を子ノードに変換します。箇条書きに並べるだけで済むから自動筆記で筆が進む進む。

    アクションを起動すると共有シートが開くので「XMindにコピー」を選びます。そしてマインドマップを開き、どれかノードをタップし、ポップアップメニューの「貼り付け」を選んでください。Textwellで書いた項目が子ノードとして貼り付きます。

    pngで出力すれば、カメラロールに画像として保存されます。この画像をブログに貼り付ければ、アイデアの全体像を説明するのに便利。視覚的な説得力が増強します。


    注意

    XMindにはURLスキームがありません。XMind Cloudのときも無かったので、付けない方針かもしれません。なので、ダミーファイルで開く方式を採用しました。dummy というファイルが増えていきますが、無視してください。中身は空っぽなので削除して構いません。

    xmindファイルの正体はzipで、解凍するとフォルダになります。画像を扱うからですね。テクスト部分はcontent.jsonというファイルになっているものの、Textwellではzipファイルを作れないので直接生成することは諦めました。Workflowを絡めれば行けるだろうか。


    アウトライナー連携

    XMindは、ノードの長押しで出てくる「コピー」で階層構造を取得できます。インデントが水平タブであるため、アウトライナーに直接貼り付けることができます。XMindであーじゃこーじゃして、形ができたらWorkFlowyで緻密に整える。マインドマップアウトライナー、両方の長所を活かしたい場合には、こうした連携もありそうですね。


    まとめ

    マインドマップはアイデア発想法として優れたツールとは思いません。習熟しないと意識の確認作業にしかならない。ただし、デジタル化されているテクストに使うと、フードプロセッサーのように「繊維」を破砕する装置に変わります。そこがこの活かしどころ。

    目は文脈に縛られる。読みたいものを読む器官。保守的でナルシスティックです。そこから逃れるには、一度テクストを分解し、まるで外国語でも読むように詳細で不器用な読解をせねばなりません。文節を分けプロパティを拾い上げると、文脈の裏に隠されていた物語が透けてくる。そのとき初めてテクストの「音楽」が耳に届きます。こいつがとてもジャジー