EvernoteエディタQisaのURLスキームを見つけました
縄文よりも遥か以前、鼻が長く牙が生えた巨大生物が日本列島に棲息していた。古代日本人はその動物を「キサ」と呼び、神として崇め、時には狩猟の対象としながら共存していた。
急激な環境変化が襲ったのだろうか。ある時期を境にキサたちは姿を消した。あるものはシャングリラを求め北に進み、あるものは南に下ったのかもしれない。その地に留まった人間は彼らを忘れ、やがて言葉が残る。キサは、龍や河童のような空想上の動物となった。
お手元のパソコンやスマホで「きさ」と入力してみてほしい。IMEによっては第一候補に「象」を挙げるだろう。しかしそれはキサではない。伝承と類似するだけの他の動物である。
Qisa
Evernoteに投稿するエディタ。Evernote全体を検索してノートを取得することもできます。公式アプリがインストールできないデバイスにはこれで代用できる。投稿中心とはいえ、ほぼ公式アプリと同等のことができます。期間限定で値下げしていたのでゲットしました。
同じ作者のEverEditorは以前インストールしました。軽くて便利なEvernoteエディタです。Qisaはその上位互換。投稿回数に制限がありません。長く使うならこちらが望ましい。
検索アクション
Evernoteへの投稿はTextwellで済むので、Qisaに期待するのはノートを検索するところ。試行錯誤すると、これがURLスキームに対応していたのでTextwellアクションにしました。
qisa://search?query=キーワード
Import Textwell ActionQisa使い方
カーソル行をQisaで検索します。 Evernoteから該当のノートを絞り込み表示。選ぶとQisaに読み込みテクストを再利用できるようになります。そこから他のアプリに転送。
空行でアクションを起動した場合は、テクスト全体をクリップボードに保存しQisaを呼び出します。エディタ画面にペーストするか、既存のノートに追記してお使いください。
まとめ
FaceBookもチェックいまはクマやシカぐらいしかいないけれど、地質学的には「少し前」まで日本にもゾウやサイなど、アフリカ並みの巨大野生動物が暮らしていた。では、いつ、どんな動物がいたのだろうか。そ...
「キサ」という和語は不思議。日本人が実際にゾウを見たのは室町時代のようです。でも以前から存在は知っていた。仏像で普賢菩薩が乗り物にしていたり、象牙が輸入されていた。それで象牙の木目柄「キサ」が転じゾウの呼称になったというのが定説。でも怪しい。
たとえば「ウマ」という和語は中国語の「馬(マー)」に由来する。外来種に対して、日本語は意外と原語に忠実です。馬のように古くからいる動物でも漢語をなぞっているのなら、それより後に知った象に対して独自の呼称を設けるのは妙な感じがします。とすれば、大和言葉としてすでに「キサ」という動物名があり、仏像を見たとき「これは、あのキサではないか」と直感したのだろうと思います。でもその直感が合っていたかどうかはわからない。
それはともかく、ゾウといえばEvernote。WorkFlowyやScrapboxにかまけて、最近は触ってないです。保存は簡単でも、テクストを取り出しにくい。象がいくら叡智の動物とはいえ、これでは保管庫として活かし切れません。でもQisaなら打破できる。パーソナルデータバンクとして、検索機能を中心に運用する方法を今回考えました。URLスキームが見つかって良かったです。どこにも書いてないんだもの。幻の存在かと思いました。