モバイル・アウトライナーの命は投稿までのタイムラグにある Dynawrite
思考の整理に欠かせないのがアウトライナー。アイデアメモを貯めておき、それを並べ替え、カテゴリー化することでロジックを浮き上がらせる。グラウンデッド・セオリー・アプローチの肝の部分です。お吸い物です。精がつきます。風邪もひきにくくなる。
Dynawrite
そんなアウトライナーの一翼がDynalistですが、モバイル版がちょっと使いにくい。アウトライナーは全般的にモバイル環境で苦労しています。本当はアイデアが浮かんだ段階で書き溜めるにはスマホがベストだし、WorkFlowyも今年のロードマップでモバイル・アプリの強化を筆頭に挙げてきました。Dynalistも同様に何か策を打つことでしょう。
さて、Dynalistのサードパーティ・エディタであるDynawrite。本家の可動性を補強します。今回はURLスキームを整備してきました。これは使わねば。
Textwell
TextwellからDynawriteに追記する。コールバックですぐTextwellに戻るタイプです。書き込みはカード形式で、空行ごとにブロック化します。さらにタイトル欄にタイムスタンプも付けることにしました。Dynalistはタイムスタンプがタグ化するので便利です。
Import Textwell ActionDynawrite
使い方
起動すれば一瞬。送信はMemoFlowyより速いんじゃないだろうか。
まとめ
クラウド・アウトライナーの欠点は起動までのタイムラグにあります。このわずかな時間差でアイデアが蒸発してしまう。アイデアとの遭遇はレアな出来事です。日常のかすかな裂け目から到達する。誰もがその奇跡に立ち会いながら、何もすることなく取り逃がしています。そして、自分が取り逃がしてしまったことさえ忘れてしまう。MemoFlowyやDynawriteはそのタイムラグを埋め合わせます。まず書き留める。短期メモリーが書き換わる前に文字に落とす。そこから外部の記憶装置であるアウトライナーに貼り込みます。単にエディタが付いただけではありません。アイデアと対峙する道理です。