ゲド戦記について

スタジオ・ジブリの『ゲド戦記』について、原作者のアーシュラ・ル=グウィンさんからコメントがついたようです。

 Gedo Senki, a First Responce

「素晴らしい映画でした」と言われながら、どうもがっかりされているようです。まあねえ。「暴力や<悪>の死によって問題の解決とはしない」が原作の一貫したテーマであるのに、そんなテーマを無視したストーリー・メイキング。しかも、人類学者の父を持ち、ネイティブ・アメリカンと生活を共にしてきたル=グウィンさんにとって、白人中心主義は許しがたいもの。なのに、アニメ版は「良い人は色が白い」という前時代的作風。日本人として恥ずかしい思いがします。


【追記】
ゲド戦記Wikiにコメントの和訳が載ってました。3通りも載せてある。丁寧だなあ。こちらをお読みください。