GIRL FROM IPANEMA

誰だ?! この娘はいったい誰なんだ?!


GIRL FROM IPANEMA
1962(Norman Gimbel / Antonio Carlos Jobim) Band Lou


Tall and tan and young and lovely
The girl from Ipanema goes walking
And when she passes, each one she passes goes - ah


背が高く日に焼けて若くて可愛い
イパネマの娘が歩いてやって来る
でも隣を通り過ぎるときは
ただ通り過ぎていくだけ、あーあ


歩く姿は、まるでサンバのようだ
クールなスイング、優しく縦ノリ
でも隣を通り過ぎるときは
ただ通り過ぎていくだけ、あーあ


うー、彼女を見てると悲しくなる
なんて声を掛けたらいいんだろ?
僕の心を喜んで捧げるのに
でも毎日、彼女は海へと歩いてく
まっすぐと、僕のほうじゃなくて


通り過ぎるとき、笑いかけてみた
でも全然見てないんだよ、あーあ


あー。全然ダメじゃん。なかなか手強い、ツンツン娘なようです。相手にされない男の溜め息のようなリズムが、この曲の味わいどころ。海岸の防波堤にすわっていると、コーラの缶を持つ指がなぜかこのリズムを叩いている。
邦題『イパネマの娘』。リオ・デ・ジャネイロのイパネマ海岸で、ジョビン(当時35歳)は友人のモライスとよく酒を飲んでいた。そこのバー「ヴェローゾ」に、近所に住む美少女エロイーザ・ピント嬢(当時15歳)が、母親のタバコを買いに来たらしい。その姿を見て、即興で作ったのがこの曲。ただ、『ジャズ詩大全』によるとお嬢さんの名前はキキ・ピニェイロになっている。うーん、どっちなんだ? どっちにしろ、(当時35歳)の酔っぱらいが(当時15歳)をナンパするのは、日本では「犯罪」です。


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初めてジョアン・ジルベルトアメリカに登場したアルバム。一曲目が「イパネマの娘」で、英語詩のほうをたまたま付き添っていた奥さんのアストラッドが歌った。で、このエキゾティックな歌声。見る見る、アストラッドがボサノヴァの女王への階段を上り始めたのでした。


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ディカプリオとトム・ハンクスの鬼ごっこ。時代背景が1960年代なので、当時のジャズの名曲が使われ放題になってます。ゲッツ/ジルベルトの「イパネマの娘」をこれで聴いた方もいるはず。