蟲師アニメ版

起きたら、もう昼過ぎになってました。ははぁ〜ん、これは蟲のしわざですな。ということで、昼から『蟲師』のアニメを見て過ごす。噂には聞いてたけど、これはあまりにクォリティが高すぎる。他の追随を許さない。

蟲師 其ノ壱
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蟲師のギンコさんが、「蟲」による病いを背負った患者さんを治療しながら旅をする話。時代としては、幕末から明治にかけての、ありそうでなさそうな日本の村々が舞台。出会う先の一人一人に物語があり、人間について深く考えさせられる。しかも「蟲」を退治するのではなく、蟲と人とが共存していく解決策が模索される。決してハッピーエンドではなく、ギンコさんがあまり役立ってないエピソードも多く、それもまた「人の生きる話」としての重みに貢献している。
TV版を深夜に放映していたのは知ってたけれど、とても起きておれる時間でなかったので、レンタルされるのを待ってました。もう、溜め息がでるほど美しい。原作の雰囲気に忠実で、しかも動く。それも「アニメ」みたいな動きではなくて、まるで実写のような細やかさ。木々や水がリアルで、たった一話30分のストーリーでも素敵な映画を一本まるまる見たような満足感が残ります。

蟲師 (1) アフタヌーンKC (255)
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これが原作。『月刊アフタヌーン』で連載しています。初期の頃は、まだ描き慣れてないのか、絵が安定してないし、ストーリーも独りよがりな感じ。それでも、この漆原さんのイマジネーションは飛び抜けている。一話完結から、段々と蟲師の背景が明らかになって来て、壮大なストーリーになりつつあります。

公式サイトは、こちら。でもやっぱり、あらすじを知らずにDVDを見たほうが良いと思います。どのストーリーにも、度肝を抜かれますから。

【追記】
いくつか見て気づいたけれど、アニメ版は「夏・秋・冬・春」の順に並べてあるなあ。そして、どのエピソードも「誰かと誰かの結びつき」がテーマで、何かのためにその「結びつき」が危うくなる。そこにギンコさんが介在することで「結びつき」が修復する。でも、そのときにはもう元の「結びつき」ではなくなっている。そういう構造の物語のようです。定型と言えば定型だけど、その「結びつき」にいろいろな形があり、それが「人」について考えさせるってことだな。