TENNESSEE WALTZ

ジョージア州に接している北隣の州の名は?


TENNESSEE WALTZ
1947(Redd Stewart / Pee Wee King) Walter Dionisie


I was dancin' with my darling to the Tennessee Waltz
When an old friend I happened to see


私が彼とワルツを踊っていたとき
たまたま昔の親友を見かけたので
彼女を彼に紹介したけれど
二人がダンスを始めて気がついた
友だちに彼の心を盗まれたことに


今も思い出す、あの夜のワルツを
何て大切なものを失ったんだろう
私の愛しい人は今はもういない
耳に残るは美しいテネシーワルツ


これはジャズというより、カントリーだよなあ。恋人と親友の二人からの裏切り。そんな辛い物語なのに恨みがましくならないのは、美しいメロディが現実の「穴」と置き換わって埋めてくれるからだろう。1952年に江利チエミが歌ったとき、戦後の日本人が心の奥底に隠した「喪失感」に届き、ヒットに繋がったのではないだろうか。
1948年にカントリー歌手のピー・ウィー・キングが発表。1950年にパティ・ペイジレス・ポール&メリー・フォードが同時にレコード化。特にパティ・ペイジのほうは30週連続トップ1の大ヒットとなった。こんな悲しい歌なのに、1965年にはテネシー州の州歌になっている。1966年にはオーティス・レディングがR&Bに仕上げ、黒人音楽への糸口を開いた。



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starいいぞ、ボニー!年取ってもかっこいい。

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来年が還暦のボニー・レイット核廃絶アパルトヘイト反対を訴えてきたブルース・ギタリスト。「テネシー・ワルツ」はノラ・ジョーンズとのデュエットです。スライド奏法のギターが、押し殺した想いの代わりに泣いてくれます(ノラ・ジョーンズのDVDはこちら)。


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starかっこいい!
starジャズ・ロック

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ジャズを切り口にするなら、このアルバム。1965年録音だから、オーティス・レディングよりも一歩早い。これは「ワルツ」なんてリズムじゃない。田舎酒場の片隅で、軽快なピアノを飛ばしています。ラムゼイ・ルイス。ジャズ・ロックの先駆け。


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star"GROOVE" with big band & more

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オルガンで料理すると、こんな感じ。リチャード・グルーヴ・ホームズ。軽い単音のメロディーラインに、忙しなく動き回るベースライン。左利きだそうです。とてもカントリーやワルツとは縁のない、でもソウルフルで底抜けに楽しい音楽になってます。


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starスタンダード中心のロマンティックアルバム
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反対に「まあ、ワルツはワルツで良いじゃないか」と割り切ったアルバム。のんびりムードでソニー・ロリンズが吹いています。でもワルツになってないよなあ。ほんと自由奔放。明るく高らかに歌い上げて、何か未来への希望が見えてくる。若いブランフォード・マルサリスも参加。