DESAFINADO
秋分の「equi-nox」は「夜(nox)が等しい」という意味なんですね。確かに夜が長くなってきた。虫の声がする。
DESAFINADO
1959(John Hendricks / Antonio Carlos Jobim) Ivett
Love is like a never ending melody
Poets have compared it to a symphony
恋はいつまでも終わらないメロディ
詩人はそれをシンフォニーに喩える
月明かりに指揮されたシンフォニー
でも僕たちが歌うとなぜか調子外れ
前は君のキスで体が熱くなったのに
今ではオーケストラも響かないんだ
君はいつもと違う歌い方をしている
ボサノバみたいにスイングしなきゃ
前だったら二つの魂が調和していた
でも今は言葉さえ韻を踏んでいない
君は心のメロディを忘れてるんだよ
調子外れになるなんてどうしたの?
君の心を僕の心にチューニングして
ハーモニーを合わせ恋の唄を歌おう
二人の心がぴったりと一つになれば
調子外れも消えて一緒に歌える筈さ
そのまま読むと「どうしたんだい? 一緒に歌って元気出そうよ」と恋人を励ます唄。でもよく考えたら、彼女の心はもう醒めてるんじゃないでしょうか。だって、このボサノバ男、勘が鈍そうだから。歌声喫茶じゃあるまいに「僕に合わせれば全てはハッピー」と考えるあたりが自己チュー。自業自得だな。相手の気持ちにも寄り添ってあげようよ。
『ジサフィナード』。「調子外れ」という意味。初期のジョビンが作った曲の一つ。ニュートン・メンドンサがポルトガル語の歌詞を付けた。最初「ジャズサンバ」と名乗っていたが、この歌に出てくる「ボサノバ(新感覚)」がこのジャンルの代名詞になっていく。元の歌詞は「僕はどうせ音痴さ。君はいつも笑うけどね。でもこれが僕の心のサンバなんだ」という内容。少し音程を外して歌うのがミソ。アメリカではスタン・ゲッツの『ジャズ・サンバ』で紹介された後、ジョン・ヘンドリックスとジェシー・キャヴァノーによって英詩が付けられジュリー・ロンドンの歌でヒットした。
大御所ガル・コスタのボサノヴァ。やわらかくてやさしいなあ。
公式サイト: http://www.galcosta.com.br/
Jazz Samba | |
Stan Getz Verve 1997-05-20 売り上げランキング : 48636 おすすめ平均 ゲッツ=ジルベルトが好きな人必聴 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
Dizzy's World | |
Dizzy Gillespie Alumni All-Stars Shanachie 1999-09-21 売り上げランキング : 360990 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
Desafinado: Bossa Nova and Jazz Samba | |
Coleman Hawkins Universal 1997-04-08 売り上げランキング : 40927 おすすめ平均 ボサノヴァbyテナーサックス Amazonで詳しく見る by G-Tools |
Classics in the Key of G | |
Kenny G RCA 1999-06-29 売り上げランキング : 131597 おすすめ平均 多くの人に愛されてきた曲をとてもステキに演奏しています 本当の音楽性とは? 心に滲み入るよう Amazonで詳しく見る by G-Tools |
A Day in New York | |
Joao Gilberto Antonio Carlos Jobim Ryuichi Sakamoto Sony 2003-05-27 売り上げランキング : 4058 おすすめ平均 改めて教授ピアノうまいなぁ リオが日本の近くだったら? リオが日本の近くだったら? Amazonで詳しく見る by G-Tools |