HEAL THE WORLD

おつかれさま。


HEAL THE WORLD
1991(Michael Jackson) Michael Jackson


There's a place in your heart
And I know that it is love
And this place could be much
Brighter than tomorrow


君の心にもあるんだよ、愛という名の場所が
そこは明日よりもずっとずっと光輝いている
もし君が望むなら、もう泣くことは何もない
愛の中では痛みや哀しみなんてないのだから


そこに行き着くための道はいくらでもあるさ
もし君が生きている人たちのことを思うなら
少し立ち止まってこのことを考えてみようよ


この世界を癒そう
君や僕や人類全体のために良い場所にしよう
今この瞬間でさえ死につつある人たちがいる
もし君が生きている人たちのことを思うなら
僕たちでこの世界を良い場所に変えていこう


なぜ偽りのない愛があるか、知りたいかい?
愛が強いのは、愛が与える喜びだからなんだ
やってみてごらん、そこには恐れも死もない
ただ生きるだけでなく、本当の人生を歩もう


そして、僕はいつもこんなふうに感じている
愛さえあれば、僕たちは成長していける、と
だから、今よりも素晴らしい世界を目指そう


この世界を癒そう
君や僕や人類全体のために良い場所にしよう
今この瞬間でさえ死につつある人たちがいる
もし君が生きている人たちのことを思うなら
僕たちでこの世界を良い場所に変えていこう


僕たちを育んできた夢がやがてその顔を見せ
僕たちが信じてきた世界が再び光を取り戻す
なのに、なぜ命を締めつけ、大地を縛るの?
ありのまま見れば、この世界こそ楽園なのに


僕たちはとても高く飛べるし、魂に死はない
僕は想うんだ、君たちはみな僕の兄弟だ、と
恐怖などない世界を作り、幸せの涙を流そう
国々が武器を手放し、農具を手にする世界を


そこに行き着くための道はいくらでもあるさ
もし君が生きている人たちのことを思うなら
少し立ち止まってこのことを考えてみようよ


1991年マイケル・ジャクソンの曲。アルバム『デンジャラス』に収録され、全米チャート一位になった。このアルバムから彼は、プログレッシブR&Bやニュー・ジャック・スイングと呼ばれる音楽ジャンルの曲を手掛けるようになる。翌年「ヒール・ザ・ワールド」はシングルカットされ、その収益金でもってヒール・ザ・ワールド財団を設立。世界中の貧困に苦しむ子どもたちのために使われた。
マイケル自身が作詞作曲した曲で、彼のキリスト教的な世界観がよく表れている。というか、これ、クリスマス・ソングだよなあ。「大地を縛る」と訳したところは"crucify"。「十字架に張り付けにする」です。イエスを苦しめているのは、大昔のローマ兵ではない。今の僕たち。楽園に生まれながら、そのことに気づかず憎しみ合う、この私たち。1991年発表なのは湾岸戦争への抗議だろうけど、その後も相変わらず僕たちは「自分のこと」しか考えてない。そこあたり一体どうなんだろう、ブラザー?



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やっぱりこの頃が好きかなあ。声に愁いと優しさがある。どの時期のマイケルも好きですけどね。ソニーが当時のプロモーション・ビデオを公開してくれています。下記のアドレスから「('90-'95)」のタブを選ぶと「ヒール・ザ・ワールド」。
 Myplay: http://myplay.com/video-player/michael-jackson/


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1992年ルーマニアブカレストルーマニアですよ。長い間チャウシェスクの独裁を受けていた共産主義国。1989年革命で民主化が進められ、1991年ソビエト連邦の解体とともに、その支配から自由になった。そこでマイケル歌っています。踊ってます。だから「ヒール・ザ・ワールド」は外せません。


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ジャズでは、ウィントン・マルサリスクインテットやマンハッタン・ジャズ・クインテット、そしてスタンリー・ジョーダン・トリオのベーシスト、チャーネット・モフェット。レイチェルZがかき鳴らすシンセと、シンディ・ブラックマンが乱れ打つドラム。このカッコ良い二人の女性のパッションを受けて、モフェットがマイケルのいろんな楽曲をエレクトリック・ベースで織り込んでいきます。ベースが踊っている! このアプローチは面白いです。
 公式サイト: http://www.charnettmoffett.net/