PINK PANTHER

もうすぐ桃の節句。

PINK PANTHER
1963(Henry Mancini) Brendan Burns

Think of all the animals you've ever heard about
Like rhinoc'ruses and tigers cats and mink

君が聞いたことのある動物を思い浮かべてごらん
サイとかトラとかネコとかミンクとかいったのを
この世界にはいろいろ変な動物が数多くいるよね
でも君は知らないだろう？　ピンク色の豹なんて

ほら！　豹なのに本当にピンク色をしてるんだよ
そう、それがこいつ、その名もピンク・パンサー
まあ、見た目はこぎたなく、格好わるいんだけど
でも、間違いなくピンク色した豹なんじゃない？

本当はイカした奴で、紳士で学者で曲芸師なんだ
彼こそピンク・パンサー、火を見るよりも明らか
こんな奴、この世に二つとない、まさに正真正銘
頭のてっぺんからつま先までピンク・パンサーさ

桃色と言えばピンク・パンサー。1963年ブレイク・エドワーズ監督映画『ピンクの豹』の主題歌。世界に二つとない宝石「ピンクの豹」を狙う怪盗と、それを守ろうとする警察組織との戦いを描くサスペンス映画のはずだったのが、どこをどう間違えたのかギャグ路線になってシリーズ化された。最初は脇役だった、ピーター・セラーズ演じるクルーゾー警部の偽カンフー・アクションがあまりに愛されすぎたのだろう。それ故、イロモノでありながら、大御所ヘンリー・マンシーニが音楽を手掛けている。
で、歌詞のほうですが、すみません。どうもこれ、ピンク・パンサーがお子様向けTVアニメになったときのテーマ曲ですね。スペースケークというグループが歌っていたようです。でもこの曲に合わせて歌ってみると、字余り過ぎ。同名異曲かな。だから、歌詞のことは忘れてください（追記：これみたい）。

そういうわけでトマシュ・ベルネル。2007年ハチマキ問題の映像です（YouTube）。

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ブレイク・エドワーズ監督は映画『酒とバラの日々』の監督。大塚周夫さんはピーター・セラーズだけじゃなく、チャールズ・ブロンソンの吹き替え担当の声優さん。「ゲゲゲの鬼太郎」のねずみ男や「名探偵ホームズ」のモリアーティ教授の「中の人」です。

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誰でも知っている映画音楽。だからこそ、そこでオリジナリティを出すのは難しい。フィル・ラモーンのオーケストラを背負ってデイヴ・コーズ。2007年、夜の映画館を思わせる、しっとりとしたサックスの響き。おや、去年コーズさん、ハリウッド・ウォークに名前が刻まれてますね。もうベテランなんだ。
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Play Henry Mancini
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クインテットで演奏するとこんな感じ。サックスとトランペットが目まぐるしくチェンジしながら、相手がテーマを吹けば裏にアドリブを流し込む。フィル・ウッズとカール・サンダースのバトル。その切り替えの速さが曲全体の奥行きを深めます。王道の2004年アルバム。
　公式サイト： http://www.carlsaunders.com/

アルティメット・ピンク・パンサー
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ボーカルはこれでしょう。1993年『ピンク・パンサーの息子』。そこでボビー・マクファーリンが多重録音アカペラで歌ってるのですが、どうです？　カッコ良いでしょ？　実は、ヘンリー・マンシーニがスコアを書いた最後の映画音楽。ボビーもその期待に応えてます。
　公式サイト： http://www.bobbymcferrin.com/