OLPC-XO3のコンセプト・モデル

3月ももうすぐ終わり。


XO3
ダイナブックとは、あなたが考える「ダイナブック」ではないもののこと。ということで、アラン・ケイシーモア・パパート、ニコラス・ネグロポンテの三大巨人が集まっているOLPC。One Laptop Per Child。「子どもたちに一人一台のパソコンを」というコンセプトの団体です。どんなパソコンが子どもたちの教育にとって必要か考え、実際に作り、それを「開発途上国」に供給しています。その2012年バージョンがこのタブレット型の予定。「何か」に似てますが、発表は去年の12月でした。一台75ドルで採算は度外視。ぜひ、貧しい僕にも一台分けてくださ〜い。
 公式サイト: http://laptop.org/



XO1
現在のモデルはかわいいラップトップ。太陽電池で動かすそうです。米国アマゾンで寄付を募ってます。購入は出来ません。インターネットに繋げたり、内蔵のWikipediaで検索したり、子どもどうしでピア・ツー・ピアのチャットをしたり。「教育は楽しいもののはずだ」という姿勢が良いなあ。


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推進するのはMITメディアラボ。ネットを従来の「商売道具」の文脈でしか見ていないんだったら、もったいないですよ。後の歴史学者は、きっとこの時代を「人類史上初の変革の時代」と呼ぶでしょう。生活そのものが根底から変わろうとしている。国境なんてものが意味をなさなくなろうとしている。
XOのOSは、初めジョブスさんがMacOSXを無償で提供しようとしたそうです。「オープン・ソース」が条件だったので、最終的にRedHatLinuxが採用されましたが。でも「OS」自体は気にしなくていい時代が来るんでしょうね。鉛筆とノートのようにパソコンを使う時代になるんだろうなあ。