PEOPLE GET READY

いよいよ今週、iPadの日本正式発表。


PEOPLE GET READY
1965(Curtis Mayfield) Spencer Bohren


People get ready
There's a train a comin'
You don't need no baggage you just get on board


みんな、準備は良いかい、列車が来るよ
荷造りはしなくていい、ただ乗るだけさ
信じさえすれば列車の音が聞こえるはず
切符なんて要らない、神様に感謝しよう


準備は良いかい、ヨルダン行きの列車だ
津々浦々で乗客を拾い走っている列車だ
信じる心がその扉を開き、乗車できるよ
愛を信じる人たちの希望に溢れてるんだ


座る席が無い場合もあるから気をつけて
自分だけ救われようとする人は入れない
可哀想に、こんなチャンスを逃すなんて
玉座の前では隠し事をしてもムダなこと


みんな、準備は良いかい、列車が来るよ
荷造りはしなくていい、ただ乗るだけさ
信じさえすれば列車の音は聞こえるはず
切符なんて要らない、神様、ありがとう


電車代は神様持ちで。感謝の気持ちさえあれば、後は何も要らない。ベタな宗教ソングですが、美しい旋律に心震えます。「ヨルダン」はもちろん約束の地イスラエルですけど、「場所」だと思うともったいない。「未来」に向かって走る列車だと読み替えたほうが楽しいです。傷つけ合わずに済む未来。トレーン、トレーン、どこまでも。
1965年にインプレッションズのリード・ヴォーカル、カーティス・メイフィールドが発表した曲。前年に公民権法が制定されたものの、黒人への差別はなくならず、むしろアラバマの「血の日曜日事件」など過激化していた。その中で「希望を失わず、この道を進もう」と歌った意義は大きい。1968年アレサ・フランクリンがゴスペル風にアレンジし、ソウルの代表曲となった。



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ロックではもちろんジェフ・ベック。本当は歌抜きのギターだけにしたかったらしい。それはそれできっとカッコ良い演奏になっただろうけど、レコード会社が渋ったためボーカル入りに。そこでロッド・ステュアートが自ら名乗りを上げジェフ・ベックと共演し、この曲は名曲となった(YouTube)。2004年『ローリング・ストーン』誌「オールタイム・グレイテスト・ソング」にも選ばれ、2007年ロンドン・ライヴでもジェフ・ベックは演奏している。
 公式サイト: http://www.jeffbeck.com/


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レゲエの神様が歌うレゲエ版。いつも聴いているのに、気づきませんでした。「ワン・ラヴ」のサブタイトルが「ピープル・ゲット・レディ」。なぜかと言えば、歌詞の半分が「ピープル・ゲット・レディ」だからです。1977年『エクソダス』で発表。ちゃかぽこ明るいリズムで「自分勝手だと席はないよ」と、ちょっと怖いこと歌ってる。


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これを聴いてしまうと、他の人のがしばらく聴けない。ジャズだとエヴァさん。1996年、彼女の最後のライヴでの物語。残される人たちに託したメッセージです。どうも歌心が違うからなあ。別に凝ったことをしてるわけではないのに、心に沁みてきます。



ホワイトハウス音楽会
whitehouse

今年の2月にホワイトハウスで、公民権運動を振り返る音楽会が開かれました。オバマ大統領夫人がアーティストを紹介し、公民権運動にちなむ曲を一人ずつ披露する企画。ボブ・ディランナタリー・コールが登場してきます。こういうのを見ると「政治」というものが、その国を支えてきた「文化」と、その国を牽引していく「夢」との接点だということが見て取れます。過去と未来を繋ぐ結び目として「現在」があり、そのための「政府」がある。「ピープル・ゲット・レディ」はスモーキー・ロビンソンジェニファー・ハドソンのデュエットで歌われています。