大学の授業が覗ける iUniv

でもやっぱり「勉強」は苦手かも。


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ネット上で大学の授業を発信するサービス。これはすごいわ。無料で講義が聴けます。ほら、「もっと勉強しとけば良かったなー」とか社会に出てから思いません? 高校までの「学習」と違って、大学の授業は「教養」だったと思うんです。エンターテインメントで、知的好奇心を満たしてくれるような。


http://tamabi.tv/lecture/podcast/21c-yokoo_01.m4v
ささっと眺めたところ、まずこれ。横尾忠則中沢新一の対談。21世紀文化論「こんなふうに僕は絵をかいてきた」。いま中沢先生の「カイエ・ソバージュ」シリーズがマイ・ブームなので見てみました。が、途中で挫折(涙)。いかんよなあ。家の中でだらだら見るから、話を追えなくなっちゃうんだよ。こういうのは正座しながら気を引き締めないと意識が飛んじゃうわ。
 http://iuniv.tv/top/detailPlaylist/pid/3670


対称性人類学 カイエ・ソバージュ (講談社選書メチエ)
対称性人類学 カイエ・ソバージュ (講談社選書メチエ)中沢 新一

講談社 2004-02-11
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おすすめ平均 star
starみんなの党」のような人類学の薦め (コメントに追加文章あり)
star通勤途中に読んでなぜかほっとした。
starオーム真理教支援者

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カイエ・ソバージュの最終巻。学生向けの講演だから「人類学ってこんなに面白いよ」という話を集めて、一つの哲学的考察に到る本。自分の考えに都合の良い神話や学術書だけをどんどん紹介し、人間の心の古層を描き出そうとする試みで、恣意的だけど「いいじゃないの、恣意的でも」という気にさせてくれる。だって「真実はどうか」なんて学者さんには大事かも知れないけど、一般人にはどうでもいいこと。そうではなく「人間って面白いなあ。まだまだ捨てたもんじゃないんだ」という楽しさを知りたい。そういうニーズに応えてくれる人って、いま少なくなって来てるんですよね。
本来この世は流動する世界。それを西洋の現代知はかっちりした「システム」として情報化し、合理的に記述してしまった。そのせいで、測定できないデータは切り捨てられ、「母なる自然」は工業のための「材料」に没落してしまった。全てが予測可能な息苦しい「現実」。でも、息苦しいのは、息苦しい世界観を採用してるから。躍動する生命的な宇宙を取り戻すために、もう一度自分たちの価値観を見直してみよう。そんな感じの本です。
 http://www.cloverbooks.com/nakazawa/nakazawa-info.htm


横尾忠則って誰?って場合は公式作品集。僕には子どもの頃から「怪奇もの」のイメージ。あやしいわ。
 http://www.tadanoriyokoo.com/rw/index_e.html


iUnivについて、iPhoneiPad版のアプリを開発中とのことです。ありがたいです。
 http://www.tarosite.net/sociallearning/iuniv.html


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